五木村と日産、EVを活用した脱炭素化と災害強靭化で連携


熊本県球磨郡五木村(クマグン・イツキムラ/村長:木下丈二)、日産自動車、熊本日産自動車、日産プリンス熊本販売株式の4者は4月21日、電気自動車(EV)を脱炭素化の実現や災害時の非常用電源として活用する「電気自動車を活用した脱炭素化及び強靱化に関する連携協定」を締結した。

4者のうち五木村は、地域の脱炭素化の実現を目指し、「五木村ゼロカーボンシティ2050」を掲げ、豊かな自然を生かした再生可能エネルギー施設の整備に取り組んでいる。

また、地域の脱炭素化に向けて公用車の電動化を促進し、今年度からは新たに災害時協力登録車制度を創設し、村の強靭化にも取り組んでいる。

一方で日産自動車は、国内の販売会社と共に脱炭素化や強靭化(災害対策)を実現することで社会の変革を促す日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を推進している。

また、EVの普及を通じたゼロ・エミッション社会の構築やSDGsの達成、地域社会の発展に貢献するため、全国の自治体・企業と連携している。

そうした背景から脱炭素化や強靱化の実現を目指す五木村が日産の「ブルー・スイッチ」に賛同し、協定を締結した。

連携項目と取り組み内容は以下の通り

(1)EVの普及促進、再生可能エネルギーの有効活用
EVの普及促進を図るため、五木村、日産自動車、熊本日産自動車、日産プリンス熊本販売は、EVの「走る蓄電池」としての機能や価値を啓発する活動を通じて、村民の環境・防災意識の向上と電動車両の普及に努める。

また、エネルギーマネジメントシステム、再生バッテリーの活用を通じて再生可能エネルギーの有効活用を検討していく。

(2)災害におけるEVの活用
五木村内で災害を起因とする停電が発生した際、日産の販売会社の店舗に配備しているEVを避難所等の非常用電源として活用する。

五木村、日産自動車、熊本日産自動車、日産プリンス熊本販売は協定に基づき、EVやEV由来の再生バッテリーを積極的に活用して環境・防災対策等の取り組みを行うと共に、五木村の目指す脱炭素社会の実現と持続可能なまちづくりに向け連携していくと話している。