ファーウェイ、セキュリティシステム開発の伊メタシステムとコネクテッド・カー技術発展で覚書を締結


覚書に調印するファーウェイ クラウド・コア・ネットワーク・プロダクト・ライン バイス・プレジデントの張熙偉(写真左)とメタシステムCEOのジュセッペ・シモナッツィ氏(写真右)

ファーウェイ・テクノロジーズ(華為技術有限公司・Huawei Technologies Co. Ltd.本社:中華人民共和国広東省深圳、CEO:任正非<レン・ツェンフェイ>)は3月20日、世界最大級のIT見本市CeBIT 2017(3月20~24日、ドイツ・ハノーバー)において、伊・メタシステム(本社:イタリア・レッジオエミリア、CEO:ジュセッペ・シモナッツィ・Giuseppe Simonazzi)との協業を発表した。

これは、コネクテッド・カー・アプリケーションの開発とコネクテッド・カー産業向けの多様なエンド・ツー・エンドのUBIソリューションの提供に於いて協業を進めていくことについて合意に達したもの。

メタシステム社のセキュリティシステムは今日、欧州を中心に数多くの自動車メーカー(トヨタ・プジョー・BMW・マセラッティなど)に純正採用されている。

これを踏まえてメタシステム社は、車両安全システムと関わりを持つ保険(UBI)市場をリードしており、さらに昨今のIoT産業の急速な発展により、コネクテッド・カーへと市場機会が広がりつつある。

そこでファーウェイは今後、メタシステム社と協力してコネクテッド・カー産業の発展と変革を促すとともに、車両メーカーのデジタル変革を支援し、完全に“つながった”コネクテッド・カー体験を通信インフラベ技術を介して提供していく。

両社は今回の覚書を踏まえ具体的には、メタシステムのコネクテッド・カー向けデバイスとアプリケーションをファーウェイのIoT接続管理プラットフォーム「OceanConnect」に統合し、エンド・ツー・エンドのUBIソリューションを提供していくとする。

また、「OceanConnect」のオープンAPIを活用して多彩なコネクテッド・カー・アプリケーションを開発し、革新的な技術開発に取り組んでいくとしている。

これについてファーウェイ クラウド・コア・ネットワーク・プロダクト・ライン バイス・プレジデントの張熙偉氏(ジャン・シーウェイ)は、 「IoT産業には無限のビジネス・チャンスがあり、輝かしい未来が待っていますが、上流と下流のパートナー双方の協力がなくては成功しません。

ファーウェイのOceanConnect IoTプラットフォームとメタシステムの連携によって、より優れたコネクテッド・カー・アプリケーションを業界に提供できるようになります。

当社は今後もより多くのパートナーと協力し、業界やユーザーに多様なIoTアプリケーションを提供していきます」と述べた。

一方、メタシステムCEOであるジュセッペ・シモナッツィ氏(Giuseppe Simonazzi)は、「ますます多くの車が従来のエンジンを搭載した自動車からハイブリッド・カーや電気自動車に置き換わっており、VaaS(Vehicles as a Service)の普及とともにセンサーやその他の車載機器に対する需要が増加しています。

そうしたなかファーウェイ社は、革新的なICTインフラストラクチャの提供で業界をリードするグローバル企業としての立ち位置を確固たるものとしています。

一方メタシステムは、車載機器やテレマティクス・アプリケーションの分野のエキスパートです。

この両社のパートナーシップは、世界市場での成功に必要なすべての要素を備えているものと確信しています」とコメントした。