GSユアサの日本仕様EN規格鉛蓄電池「LN1」、トヨタ新型プリウス採用


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株式会社GSユアサ(本社:京都市南区、社長:村尾修、以下、GSユアサ)が開発したEN規格(欧州統一規格)鉛蓄電池「LN1」が、昨年12月9日発売のトヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、社長:豊田章男)4代目新型プリウス補機用鉛蓄電池として採用された。

EN規格鉛蓄電池(左からLN2、LN1、LN0)japan-specification-en-standard-lead-acid-batteries-ln1-of-gs-yuasa-adopted-toyota-prius20160328-1

このEN規格は、本来は欧州の寒冷な気候に合わせた規格であり、鉛蓄電池に求められる性能もCCA(Cold Cranking Ampere)(※1)の優劣が重視される傾向にあるため、温暖化が進む日本での使用には改良の必要があった。

今回開発した「LN1」は、日本の気候風土に適応し、かつJISの安全性にも合致した「日本仕様のEN規格鉛蓄電池」である。

また4代目プリウスは、低重心化で走行性能を高める様々な改良がなされており、今回開発したEN規格鉛蓄電池は、従来のJIS規格の鉛蓄電池よりも高さが低く、車高を低く抑えた車両に合致したものとなった。

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GSユアサのEN規格鉛蓄電池は、JIS規格の鉛蓄電池で培った「安心」と「性能」を兼ね備えた技術を投入しており、2015年発売のシエンタHVには「LN0」、アルファード・ヴェルファイアHVには「LN2」が採用されている。

また同社は、今後見込まれる日本市場でのEN規格鉛蓄電池の取り替え需要増加を見据え、順次ラインアップを拡充する予定と云う。

【GSユアサのEN規格鉛蓄電池の特長】
1.十分な電解液量を確保し、JISタイプと同レベルのローメンテナンス性を実現。
2.新型格子デザインの極板を採用することにより、性能を維持しつつ軽量化を実現し、車両の低燃費化に貢献。
3.一括排気タイプ(※2)には注液栓付二重蓋を採用し、さらなるローメンテナンス性を実現。

※1 低温時の始動性能を示す尺度。
※2 LN1は一括排気タイプではない。

EN規格鉛蓄電池の仕様japan-specification-en-standard-lead-acid-batteries-ln1-of-gs-yuasa-adopted-toyota-prius20160328-2