1866年にスタンドックス塗料の生産会社であるハーバーツ社を設立。創業150年を迎えたAXALTA社(米国ミシガン州クリントンタウンシップ)の日本国内法人、アクサルタ コーティング システムズ合同会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:林 伸哉)は2月8日、日本国内に向けて「2016年版自動車人気色調査報告書」を発表した。
同報告書には、ホワイトの抜群の人気が世界中で持続していることが確認されている一方で、豊かな色使いが、伝統的な無彩色を活気づけており、有彩色が、かつての人気を取り戻す気配が伺えるとしている。
これについてアクサルタ社・カラーマーケティングマネージャーのナンシー・ロックハート氏は、「無彩色の人気がはっきりと見てとれます。
しかも注目すべき点は、無彩色に豊かな色使いを加えて、人目を引く色調が生み出されていることです。
こうした無彩色に深みと美をもたらすための新しい塗色提案に是非共ご期待ください」と述べている。
アクサルタの「2016年版自動車人気色調査報告書」の地域別ハイライトは以下の通り
- 世界全般: ホワイトが第1位の座を守りました。10台当たり約4台の塗色がホワイト。
- アフリカ:明るい色の人気が世界で最も高く、シルバーとホワイトで63%を占めている。
- アジア: 中国では、半数以上がホワイト。ホワイトソリッドの人気は、ホワイトパールを39%以上引き 離している。日本では、逆にホワイトパールの人気(27%)がホワイトソリッド(7%)を上回っている。
- ヨーロッパ:グレーのシェアが最も高い地域となった。ブラックの人気は下降しており、第1位のホワイトとの差が7%に広がった。
- 北米:グレーは2%上昇し、シルバーに対するリードを広げた。
- ロシア:ベージュ/ブラウンは、中国と同様8%を獲得した。この傾向は同地域の特徴である。
- 南米:グリーンは5%で、グリーンの人気が最も高いロシアと同じ傾向となっている。
こうした注目色についてアクサルタ社ヨーロッパ・中東・アフリカ地域担当新車カラーデザイナーのエルケ・ダークス氏は、「弊社は、トレンド報告を行っているため将来の塗色に関する自動車メーカーと協力し素早い対応ができています。
消費者の好みと動向を明らかにすれば、今後の消費者の選択の方向性を予測するうえで役立つ数々の手掛かりが得られます」と語り、アクサルタが、自動車人気色データを用いて顧客を支援していることを披露した。
さらにアクサルタ社・中国、新車カラーデザイナーのアニー・ユー氏は、「アジア全域で消費者が色のニュアンス、例えばホワイトソリッドとホワイトパールの違いを理解しており、そのことが消費者の好みの微妙な違いに反映されています。
こうした違いが認識されていることから、私たちは、目の肥えたお客様、アクサルタとの協力により色の選択を行う自動車メーカーなどに対応するためには色のパレットの頻繁な見直しが必要なことを重視しています」と述べている。
なおアクサルタの2016年版自動車人気色調査報告書の全文(英語)は、< http://www.axaltacs.com/colorreport >で閲覧並びにダウンロードができる。
ちなみにアクサルタコーティングシステムは、塗料に特化して持続可能なソリューションを提供している塗料メーカーである。
この市場は、2000年代に掛けて大きな変革期があり、企業間の相互統合なども行われてきたが、同社は自動車OEM、商用車両、補修用アプリケーションから、電気モーター、ビル、パイプラインなど、多様なコーティング製品として普及している。
塗料業界で150年の歴史を持つアクサルタは、12,800人の従業員を配しており、世界130か国の10万人以上の顧客に向けて、多様なソリューションを提供し続けている。< http://www.axaltacs.com/jp >