東洋紡、全日本F3ドライバーの三浦愛選手とスポンサー契約を締結


東洋紡株式会社(本社:大阪市北区堂島、代表取締役社長:楢原 誠慈)は4月19日、全日本F3選手権女性ドライバー三浦愛選手とのスポンサー契約を締結したと発表した。

三浦愛選手の選手権活動にあたり、同社のフィルム状導電素材「COCOMI®」を使った生体情報計測用ウェア「スマートセンシングウェア®」を提供。この「スマートセンシングウェア®」は三浦選手のトレーニングに活用される。

1.三浦 愛選手について
三浦選手は、2017年4月現在、女性で唯一、全日本F3選手権に参戦しているドライバーである。

また、全日本F3選手権で日本人女性として初めて優勝した選手で、今後も大きな活躍が期待されている。

(経歴)
2001年、カートのレースに初出場し優勝。
2014年、全日本F3選手権Nクラスにて、日本人女性で初めて優勝。2015年は同選手権にて、優勝3回を含むシリーズ総合2位。
FIAソーラーカーレース鈴鹿で、2012年から2015年まで大会4連覇。

2.スポンサー契約の主な内容
・ 三浦選手が搭乗する車両への「TOYOBO」ロゴマークの表示。
・ レーシングスーツへの「COCOMI®」ロゴマークの表示。
・ 「COCOMI®」を使った「スマートセンシングウェア®」の提供。
基礎トレーニングや練習走行時に着用し、心拍などのモニタリングを行うことで、フィジカル・メンタル両面の能力向上に活用していく。

3.三浦選手のコメント
2017年度より東洋紡のサポートを受け、全日本F3選手権に参戦します。座って運転しているだけのように見えるレースですが、実はトップアスリート並みの身体能力が必要なスポーツです。

1000分の1秒を競い合うモータースポーツにおいて、「COCOMI®」の機能を生かすことができれば、ドライバーのパフォーマンス向上はもちろん、自動車開発の分野においても大きな進歩につながるのではないかと感じています。

世界に通用するレーシングドライバーになるため、「COCOMI®」と共に成長していきたいと思っています。よろしくお願いします。

4.今後の展望
今回のスポンサー契約によって、モーターレースという過酷な環境下における「COCOMI®」や「スマートセンシングウェア®」の性能をテストし、今後のさらなる高性能化につなげていく。

三浦 愛選手に提供する「スマートセンシングウェア®」

< フィルム状導電素材「COCOMI®」の模式図 >

ちなみに「COCOMI®」は、ウエアラブルデバイス用の電極・配線材向けのフィルム状導電素材。この素材は、薄く伸縮性があり体の動きに追随でき、電極と配線を継ぎ目なく一体化できる。

これらの特長から、自然な着心地のウエアラブルデバイスが実現できる。また、「COCOMI®」を使用した配線は電気抵抗値が低く、より精度の高い生体情報の収集が可能になる。

現在は、競走馬の調教支援システムや、ドライバーの眠気検知システムなどで活用されている。