住友ゴム工業、「平成29年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」で科学技術賞を受賞


住友ゴム工業株式会社(本社:兵庫県神戸市中央区、社長:池田育嗣、以下住友ゴム)の産学官連携活動による先進的なタイヤ開発の取り組みが「平成29年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」に於いて科学技術賞(開発部門)を受賞した。

住友ゴム・東京大学・名古屋大学の研究チーム

「科学技術分野の文部科学大臣表彰」は、日本の科学技術水準の向上に寄与することを目的として、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた個人または団体を表彰するもの。

今回科学技術賞(開発部門)を受賞した「SPring-8・J-PARC・京の連携と先進タイヤ開発」は、大型放射光施設「SPring-8」、大強度陽子加速器施設「J-PARC」、スーパーコンピュータ「京」という、世界最高レベルの最先端大型研究施設を連携活用することで、独自の新材料開発技術「4D NANO DESIGN(2012年)/ADVANCED 4D NANO DESIGN(2015年)」を開発。

低燃費・グリップ・耐摩耗性能という、相反性能であるタイヤの三大性能を高い次元で両立する先進的なタイヤ開発に成功したことによるもの。

同社では、「今回の受賞は、産学官連携活動による当社の新材料開発における先進的な取り組みと、高い技術力が認められた結果であると考えており、今後もこの技術の活用により、安全・安心で環境負荷の少ない高性能タイヤの開発を進めてまいります」と述べている。

科学技術賞(開発部門)
【業績名】 「SPring-8・J-PARC・京の連携と先進タイヤ開発」
【受賞者】 岸本 浩通 (住友ゴム工業株式会社 研究開発本部 分析センター)
増井 友美 (住友ゴム工業株式会社 研究開発本部 分析センター)
金子 房恵 (住友ゴム工業株式会社 研究開発本部 分析センター)
篠原 佑也 (東京大学大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻 助教)
増渕 雄一 (名古屋大学大学院 工学研究科物質科学専攻 教授)