ダイムラー・トラック・アジア、新FUSOラインアップのKD初生産をケニアで開始


三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:マーク・リストセーヤ、以下 MFTBC)と、ダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ社(以下 DICV)が協業するダイムラー・トラック・アジア(以下 DTA)。

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大型トラック「FJ 2523C」のKD生産初号車を祝う関係者

同社は、ケニアの販売代理店の「Simba Colt社」及び生産委託会社の「AVA社」と共に、DICVから出荷した大型トラックFUSO「FJ 2523C」の初の海外KD生産開始を祝う式典を、AVA社モンバサ工場にて実施した。

ちなみにSimba Colt社は、MFTBCの現地販売代理店として48年間の歴史を有しており、ダイムラー社の販売代理店の中に於いて最も古い代理店である。

一方AVA社は、日本から出荷したトラックのKD生産を1982年から実施してきた。

式典ではDTA総責任者のマーク・リストセーヤ氏が、「ケニアでのKD生産開始は、私たちの成長戦略における重要な市場であるアフリカ市場に対する当社のコミットメントです。

先日ナイロビで開設したリージョナル・センターとともに、東・中央・西アフリカのお客様により近い地域で、ダイムラーの事業が拡大しています。

現在AVA社では、日本から出荷した小型トラック『キャンター』および中型トラック『ファイター』などのKD生産を実施しています。

またこの度は、インドから出荷した大型トラック『FJ 2523C』のKD生産を初めて開始するとともに、東アフリカ地域で最も売れている中型トラック『FH』の生産累計12,000台も達成しました。今後は、更なるモデルの追加も計画しています」と述べた。

DTAは、2013年にFUSOブランドに新型モデルを追加して以来、アフリカではケニア、タンザニア、ウガンダ、ナイジェリア、南アフリカに投入。

同モデルは、インド・チェンナイの最新鋭工場で製造し、アフリカ市場に完成車として輸出している。

また2016年には、高まるインフラ需要に応え、FUSOブランドとしては初となる高出力の大型トラックをケニアとタンザニアで発売する予定だ。DTAでは今後数カ月で、アフリカの他の市場にも同モデルを投入していくと云う。