南阿蘇村(みなみあそむら)方面への大型車が利用可能な道路を啓開。「 グリーンロード南阿蘇」(25km) が大型車利用可能に
国土交通省は、熊本地震に起因する土砂崩落で、一部区間が通行止めとなっていた熊本市街から南阿蘇村方面への東西軸のひとつ「グリーンロード南阿蘇」(25km)のTEC-FORCEによる啓開作業が完了し、4月22日から利用が可能となると発表した。
この路線の開通により、熊本市街や阿蘇くまもと空港から南阿蘇村を含めた阿蘇地域へ、新たに大型車両の利用が可能な東西経路が確保されることになる。
これで支援物資輸送などの迅速化に寄与するとともに、被災が著しい南阿蘇村への復旧支援の経路としても期待されている。
【概要】
・開通日時:平成28年4月22日(金) 10時頃見込
※当日の開通時間は、あくまで目安。
※明朝の天候等により、開通時間は前後する可能性がある。
※開通時間が決定次第、通達される見込み。
熊本地震で被災した熊本港が復旧し、島原港へのフェリーが4月22日(金)朝から運航再開
併せて、熊本地震で被災した熊本港が復旧し、島原港へのフェリーが4月22日(金)朝から運航再開となる。これにより被災地から対岸の島原半島経由で北部九州等への海上バイパス航路が1週間ぶりに再開する。
平成28年熊本地震により、熊本港においてフェリーへ車が乗り込むために不可欠な可動橋や港へのアクセス道路等で大きな損傷が生じ、4月15日(金)から熊本港~島原港間のフェリーの運航ができない状況となっていた。
これを受け、国(国土交通省と港湾空港技術研究所)の調査団が緊急に損傷の調査を行い、この知見を踏まえ、国・熊本県が施設等の鋭意復旧を行い、1週間ぶりに、4月22日(金)朝から、同航路(九商フェリー(株)、熊本フェリー(株))の運航が再開できることとになった。
今回の再開により、長崎方面、福岡方面へのバイパスルートが確保されることになり、震災対応物資の輸送などの時間短縮や道路混雑の緩和が期待される。
1.復旧への経緯
(1) 今回の震災を受け、フェリーへ車両が乗り込むための可動橋の不具合、フェリーターミナルへのアクセス道路でも段差が確認された。
(2) 4月16日、国(国土交通省と港湾空港技術研究所)の調査団が熊本港に入り、損傷した施設に関して緊急調査を行った。
(3) この知見を踏まえ、熊本県と九州地方整備局(港湾空港部)が連携し、4月20日までに復旧が完了した。
(4) 九州運輸局の航路運航に係る安全検査を終えて、今回の再開に至った。
2.再開後のサービス水準、効果等
(1) 震災前と同様の水準にて運航が再開される(16便/日、土日祝日は17便/日)。
(2) 今回の再開により、長崎方面、福岡方面へのバイパスルートが確保されることになり、震災対応物資の輸送などの時間短縮や道路混雑の緩和が期待される。