日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:西川廣人)並びにニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(本社:神奈川県横浜市鶴見区、社長:片桐隆夫 以下、ニスモ)を通して「MOTUL Team RJN」からスパ24時間レースに参戦したNissan GT-R NISMO GT3は、2年連続で2台揃っての完走を果たした。
千代勝正、アレックス・バンコム(英国)、ルーカス・オルドネス(スペイン)がステアリングを握った#23 GT-Rは10番グリッドから決勝レースをスタート。
出走した63台のうち、完走が35台という過酷なレースでは、#23 GT-Rもパンクやブレーキトラブルによる2度の緊急ピットインなどに見舞われたが、総合13位、プロクラス12位で完走を果たした。
一方#22 GT-Rは木曜日の予選で、マット・パリー(英国)のドライブ中、高速コーナー「オー・ルージュ」入り口でパンクを原因とするクラッシュを喫し、フロント部分に大きなダメージを負う。
チームスタッフの懸命の作業で、翌日のセッション後半からコースに復帰したパリー、ストルアン・ムーア(英国)、マット・シモンズ(豪州)組は、ピットからの決勝レーススタートとなった。
さらに1周目には、燃料系統のトラブルのためにスタートドライバーのムーアがコース上でマシンの修理を行う試練にも見舞われた。
しかし、その後は順調に周回を重ね20番手まで浮上した#22 GT-Rだったが、ゴール1時間前に発生したギヤボックストラブルの修復のために予定外のピットイン。最終的には30位で完走を果たした。
#23 GT-R 千代勝正のコメント:「今年のスパ24時間もアクシデントの多い波乱の展開になりました。
途中幾つかのトラブルで予定外のピットストップがあり、トップから周回遅れになってしまいましたが、レースペースはトップグループと大差のないペースで走れた事は大きな収穫だったと思います。
まずは24時間最後まで共に戦ってくれたチームとチームメイトに感謝したいです。このスパ24時間は毎年レースの競争レベルが上がっていて、24時間スプリントの様なレースを展開しています。
その中でドライバーとして24時間集中力を切らさず走り続けるのは本当にタフな戦いになりますが、こういった世界でも有数のレースに出ることで、自分自身も鍛えられ、多くの学びがあるので、この経験を将来に活かしていきたいと思います。今回も24時間たくさんの応援を頂き、ありがとうございました」
#23 GT-R アレックス・バンコムのコメント:「できる事は全てやりましたが、勝利の女神は微笑んでくれませんでした。
2度、予定外のピットインがあり順位を落としてしまいましたが、それ以外はいいペースで走る事ができました。
明け方頃のラップタイムはトップグループと同等でした。トップ10フィニッシュは逃しましたが、チームのハードワークのおかげでいい成績を残す事ができました」
#22 GT-R マット・シモンズのコメント:「スパ24時間の完走は、皆さんの想像以上に大きな意味を持っています。
24時間を走りきるためには本当にすべてをかけ、チーム全員がハードワークをこなさなくてはいけません。
クルーはマシンを決勝のグリッドに並べるために24時間かけて作業を行った後、さらにレース中の24時間、最高の仕事をしてくれました。このチームの一員である事、そして自分自身の2度の完走をとても誇りに思います」