三井不動産リアルティ、駐車場シェアリングサービスの「toppi!(トッピ!)」を始動


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駐車場予約や決済システムにIoT技術を取り入れ、スタート後1年間で10万人の利用者獲得を目指す

三井不動産リアルティ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山代裕彦、以下「三井不動産リアルティ」)は来る11月1日より、同社が全国展開している駐車場「三井のリパーク」を含む事業拠点に於いて、遊休地の貸し出しを仲介する駐車場シェアリングサービスを開始。新サービス名「toppi!(トッピ!)」として新たに事業参入する。

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写真は、記者会見で登壇したエスキュービズム取締役の武下真典氏、同社代表取締役社長の薮崎敬祐氏、三井不動産リアルティ常務執行役員・リパーク事業本部長の片岡純市氏、同社リパーク事業本部推進部長の吉田儒央氏

なお同サービス開始に伴い、株式会社エスキュービズム(本社:東京都港区、代表取締役社長 薮崎敬祐、以下「エスキュービズム」)が開発した駐車場予約・決済サービス「eCoPA」< http://ecopa.in/ >を導入することでマネジメント運用を効率化。

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事業拡大に伴うコスト負担を抑え、新事業拡大スピードの加速化を図る意向だ(「eCoPA」については上記動画を参照されたい)。

近年、民泊やカーシェアなど、多様なシェアリングサービスに注目が集まっており、先に三井不動産リアルティ100%出資の子会社のカーシェアリングジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:黒川伸吾)の「カレコ・カーシェアリングクラブ」に次いで、今サービスは、同社グループにとって第2弾目のシェアリング事業となる。

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この新サービス「toppi!(トッピ!)」は、一般の住宅や店舗に於いて、空き駐車スペースの貸し出しを仲介するもの。

空き駐車スペースを持つオーナーは、三井不動産リアルティの審査を経て、設備設営等のコスト負担を負う事なく遊休スペースを「toppi!(トッピ!)」の駐車スペースとして登録し、事業収益の約7割を目安に遊休地を運用していくことが出来る。

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一方、駐車スペースの利用者側は、規定のホームページまたはスマートフォンアプリなどから、事前に駐車スペースの予約でき、利用料金を事前にクレジットカード等で決済することで、1日単位で利活用できる仕組みとする。

併せて事業開始後は、各駐車場にエスキュービズム側の技術を背景に、画像認識カメラ等を設置するなどのIoT化をさらに推し進め、時間単位での入出庫や、駐車料金決済に掛かる管理機能を強化していく考えと云う。

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ひとまず当面は、新規の遊休地保有者への働き掛けと並行して、全国10000事業地以上・20万台の規模で駐車場管理を運用している同社のノウハウを活かし、既存の時間貸し・月極駐車場「三井のリパーク」の一部を「toppi!(トッピ!)」と組み合わせて併用、10万人の利用を目標に事業拡張を重ねていく構えだ。

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上記を踏まえ、まず具体的には当面、東京・神奈川等を皮切りに、大阪、名古屋などの都市部に於いて事業展開を開始。

既に先行している競合事業者に対して、都市部に於けるサービス提供密度を集中的に高め、人口集積地に於ける使い勝手を向上させていくことで、独自の優位性を獲得していきたいと語っている。

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開始される「サービス概要」は以下の通り

サービス名称:「toppi!(トッピ!)」
展開エリア:首都圏1都3県で開始(※順次拡大予定)
サービス開始日:11月1日
専用Webサイト:https://www.repark-toopi.jp/ To-jump-to-external-page20150401(11月1日サービスサイト開設予定)

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関わっていく事業会社は以下の通り

三井不動産リアルティ株式会社
< https://www.mf-realty.jp/ >
商号:三井不動産リアルティ株式会社
主な事業内容:不動産仲介事業、駐車場事業
所在地:東京都千代田区霞が関3丁目2番5号
設立:1969年7月
資本金:200億円
従業員数:3,829名

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株式会社エスキュービズム
< http://s-cubism.jp/ >
商号:株式会社エスキュービズム
主な事業内容:IoT 製品の開発及び販売、EC・オムニチャネルパッケージ、
アプライアンスの製造及び販売、各種物品の通信販売、業務用調理機販売 等
代表者:代表取締役社長 薮崎 敬祐(やぶさき たかひろ)
所在地:東京都港区芝公園2-4-1 芝パークビル A館 4階
設 立:2006年5月11日

最後に利用者、並びに遊休駐車スペース保有者のメリットは以下の通り

利用者のメリット
(1)時間貸し駐車場は事前に予約することができないため、当日現地に行くまで駐車スペースを確保することができなかったが、同サービスを利用することで、当日空きがある駐車場を探す手間が省け、スムーズに目的地に到着することができる。

(2)2015年に行われた総務省の調査によると、「車で外出した際に空いている月極駐車場や個人所有の駐車スペースに一時的に駐車できるサービス」を「利用したくない」と回答した人のうち、54.1%が「事故やトラブル時の対応に不安があるから」と答えている。

一方で「車で外出した際に空いている月極駐車場や個人所有の駐車スペースに一時的に駐車できるサービス」の利用意向は56.5%と、「モノ(楽器・自転車など)」(31.2%)や「家事やペットの世話などの仕事」(26.5%)といったその他のシェアリングサービスと比べても高い期待値がある。

※総務省『社会課題解決のための新たなICTサービス・技術への人々の意識に関する調査研究』(2015年)

この点「toppi!」では、スタッフが必ず現地に赴き、「三井のリパーク」の駐車場運営ノウハウをもとに駐車に適した場所か否かを確認するため、事故やトラブルの不安を低減し、安心した利活用が実現する。

(3)既存の「三井のリパーク」時間貸し・月極駐車場の一部の車室を「toppi!」に転用するため、都心や観光地など、従来のシェアリングサービスでは事業地が少なかった人気のエリアでも駐車スペースを確保することができる。

遊休駐車スペース保有者のメリット
(1)月極駐車場の利用者を募集している間などの短期間の稼動、二輪車サイズのスペースからの登録など、費用をかけずに住宅や店舗などの空いている駐車スペースを有効に活用することができる。

(2)これまでは土地所有者から、遊休スペースの有効活用の依頼があっても、土地の立地や面積、期間などの条件によって、契約が難しい場合があった。

今回の「toppi!」では、舗装や機械設置などの初期費用が発生しないため、より多くの遊休スペースを活用していく手段として利用できる。

(3)全国で10,000事業地以上の「三井のリパーク」駐車場を展開するノウハウを「toppi!」の運営にも活かし、万が一トラブルが起きた際にも、万全の体制で対応する。

(4)駐車スペースの登録にあたっては、スタッフが必ず現地に赴き、写真撮影からホームページへの情報の登録まで行うため面倒な手間が掛からない。

eCoPA概要< http://ecopa.in/ >
「eCoPA(エコパ=エコ・パーキング)」は、エスキュービズムが提供するスマートフォンを通じて駐車場の空き状況確認、予約から決済までできる法人向けIoTソリューションである。

クラウド上で稼働し、簡単に駐車場システムを構築できる。基本的には、フラップ板や精算機が不要(オプションで車番認識カメラやセンサーを内蔵したポールを設置可能)で、これにより大規模な投資を行うことなく駐車場の運営を行える。

加えて、今後は例えば、イベント開催時や閑散時など駐車場料金をその都度都度、リアルタイムな地域ニーズに合わせて、デジタル技術により料金変動を柔軟に変動させるなど、エスキュービズムが投入するIoT技術並びにAI(人工知能技術)と、三井不動産リアルティが持つ情報ノウハウを組み合わせる事により、事業そのものの将来の競争力という面でも大きな成長性を持つとしている。