阪神高速大和川線・三宝ジャンクション建設工事、土木学会技術賞を受賞


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平成28年6月10日に開催された土木学会平成28年度定時総会において、阪神高速道路株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:山澤 俱和)が取り組んできた「臨海都市部の液状化が懸念される地域における既設改築を伴うジャンクションの建設-阪神高速大和川線 三宝ジャンクション建設工事-」が、平成27年度技術賞(Ⅰグループ)を受賞した。

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この土木学会技術賞(Ⅰグループ)は、具体的なプロジェクトに関連して、土木技術の発展に顕著な貢献をなし、社会の発展に寄与したと認められる計画、設計、施工または維持管理等の画期的な個別技術に対して授与されるもの。

受賞テーマ
臨海都市部の液状化が懸念される地域における既設改築を伴うジャンクションの建設
-阪神高速大和川線 三宝ジャンクション建設工事-

受賞者
阪神高速道路株式会社 建設・更新事業本部 堺建設部
鹿島建設株式会社 関西支店
株式会社横河ブリッジ 大阪支店

三宝JCTは、大阪府堺市に位置し、既存のランプを撤去・改築・増設し阪神高速4号湾岸線と建設中の6号大和川線とを接続するフルジャンクション。

建設地は臨海都市部の埋立地で、地震時には液状化する可能性があることや、既設本線との分合流部は4号湾岸線の高架下での作業や市道と防潮堤等に挟まれた狭隘な敷地などの課題に対し、技術開発や既存技術の改良により克服し、先進かつ高品質なジャンクションを実現した。

技術的特徴として、
(1)走行安全性・維持管理性を向上するノージョイント化のため、既設橋脚を新たな構造体として再生する新旧一体化技術でコンパクトな構造の実現
(2)局所的な地盤改良により液状化層における橋梁基礎のコンパクト化の実現
③災害時に緊急車両が通行可能な合理的な液状化対策の実施

などが挙げられ、今後、大規模更新のニーズが高まる中、類似の制約条件で幅広く活用可能なモデルケースであることが高く評価された。

阪神高速では、「今後も、高速道路ネットワークの構築や改良等を通じて、安全・安心・快適な阪神高速道路の実現により、社会の発展に貢献していきます」と述べている。