英国オックスフォード州グローヴに本拠を置くウィリアムズと、かつて開発ドライバー契約を結んでいたスージー・ウォルフ(34歳)に、大英帝国勲章(MBE)が授与された。
この受勲は12月31日に英国内閣府が発表した新年の1197人の叙勲リストの中に記されていた。この勲章授与は、「芸術と科学、慈善福祉団体などの公共への貢献」に報いたもの。
この受勲にスージー・ウォルフは、「スポーツの分野に於けるMBE受勲は身に余る光栄です。
私のモーターレーシングの世界への挑戦に対して、その夢の実現をサポートしてくれた家族や仲間に感謝し、次の世代を担う若い女性への支援を続けていきたいと考えています」と述べている。
去る2012年から2015年の間、スージー・ヴォルフは、ウイリアムズ製のフォーミュラワンマシンで、インシーズンに於けるテストセッションを担い、さらに2014年の英国グランプリには、1992年のジョバンナ・アマティ以来、実に22年振りの女性F1ドライバーとして公式のフリープラクティス・セッションに参加。
その後の2015年、スペインと英国で再びフォーミュラワンレーシングマシンのステアリングを握っている。
ウォルフは、英国フォーミュラ・ルノー2.0でレースキャリアを開始。2006年にメルセデスに乗り7シーズンに亘ってDTMレースに参戦。2012年からウイリアムズF1の開発とライバーとしてのシートを手にした。
2015年にレーシングドライバーとしてのキャリアから引退した後は、モータースポーツの世界で参入する女性を後押しする財団「Dare to Be Different(デア・トゥ・ビー・ディファレント)」を立ち上げ活動していた。
What a way to end 2016… very honoured. https://t.co/Emi7Dm5NtU
— Susie Wolff (@Susie_Wolff) 2016年12月31日