フェラーリが誇る ワンオフ・プログラムの新作品。５月３１日、フィオラノ・サーキットにて公開
フェラーリ（Ferrari S.p.A、本社：伊・モデナ県マラネッロ、ＣＥＯ：セルジオ・マルキオンネ）は５月３１日、フィオラノ・サーキットにて、テストドライバーチーフのダリオ・ベヌッツィ氏と、イギリス人オーナーによる初試運転を行い、ワンオフ・プログラムの新作「Ferrari ４５８ MM Speciale」を公開した。
エクステリア並びにインテリアを含むボディデザインは、フェラーリ社内のスタイリング・センターが制作し、機能部分を担うシャシーと駆動装置は、４５８ Specialeを基に構築されている。
エクスリア面では、「スポーティーラインと入れて欲しい」とのオーナーの強い希望があった事と、ガラス部分に「サンバイザー」効果の希望があった。
同車のスタイリング上の特徴は、フロントピラーを黒にした事にある。これにより、フロントガラスとリアドアガラスが一体と見え、継ぎ目がないような滑らかな表面とした。
この処理により車体が表現するイメージは１９８４年Ferrari GTOのスタイルに近いものとなった。この効果が同時にルーフラインを視覚的に下げ、フルボリュームで急傾斜のリアピラーを目立たせることになっている。
世界でたった一つのこのモデルは、３層塗装ビアンコ・イタリア（Bianco Italia）のボディーカラーと、イタリア国旗に敬意を表し、緑・赤・白のラインを施している。
アルミ製の車体とフロント、リアバンパーはファイバーカーボン製であり、この部分では全く新しい、オリジナル車と言っていいだろう。併せて４５８ MM Specialeにはサイドエアスクープが新たに取り付けられ、同社ではエアロパッケージを見直す特徴的な要因になったと云う。
空気力学に関するパーツの修正は、車の前方部分、より傾斜させ、接近させたラジエーターを覆っているが部分から見ることができる。
サイドエアスクープは、エンジンを冷却するため、また車体の後部の新たなフォームを補う設計がなされた。
後部には、固定されたリアスポイラーが車重のバランスをとり、これがリアバンパーから側面に続くかたちで車体を囲むようなラインを作り上げるだけでなく、前方に向かって鋭い傾斜がついているような印象を与えている。
また４５８ MM Specialeには、この車のためにデザインされた特殊なホイールが装備されている。さらにこのクルマがオリジナルであることを強く主張する特徴は、取り替えた前方後方ライトにある。
加えてインテリアのグレードアップとして、オーナーの詳細な要求に合わせ、高質なオーディオシステムの設置やディテール部分を仕上げた。
チョコレート色の革張りシートにホワイトステッチが施され、カーボン色で仕上げられたコックピットのエレガントさは、メーターパネルの各メーターを囲むリングを白い光沢のあるサテンの糸で縫われたように見せるなど細かい手法によってさらに引き立てられている。
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