FCAジャパン、「Alfa Romeo 4C Spider(スパイダー)」11/21発売


ミッドシップスポーツカー「アルファ ロメオ 4C」のオープントップモデル

FCAジャパン株式会社(本社:東京都港区、社長:ポンタス ヘグストロム)は、同社が展開するアルファ ロメオ・ブランドの新型モデル「Alfa Romeo 4C Spider」(以下、「4Cスパイダー」)を、2015年11月21日(土)より、全国のアルファ ロメオ正規ディーラー店舗を通して販売を開始する。

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この4Cスパイダーは、昨年国内導入したミッドシップ・プレミアムスポーツカー「アルファ ロメオ 4C」(以下、「4C」)のオープントップモデルにあたる。

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イタリア・モデナのマセラティ工場にて、1台、1台と手作業で生産される4Cスパイダーは、魅惑的なイタリアンスタイルと、1,060kgの車両重量(日本仕様)。そしてそれが生み出す4.4kg/psのパワーウェイトレシオにより、ステアリングを手にしたドライバーに、スーパーカー並みのパフォーマンスを提供する。

アルファ ロメオの伝統を受け継ぐ魅惑的なイタリアンスタイル

アルファ ロメオの伝統を今に引き継ぐ「4Cスパイダー」の名称は、1930年代と1940年代に名車となった8Cと6Cに代表されるアルファ ロメオの輝かしいスポーツカーの伝統を物語るもの。

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当時、両モデルは、レース用と公道用とが設計され、それぞれパワフルな8気筒と革新的な6気筒エンジンを搭載していた。

そんな4Cスパイダーの「家系」には、まぎれもないアルファ ロメオのスタイルによって「軽量なボディと、効率的なパッケージング」を実現したパフォーマンスモデルたちが名を列ねる。

その一例を挙げると、アルミニウムボディの8C 2900 B Speciale Le Man(1938年)、1900 C52 Disco Volante(1952年)(最高速度140mph=220km/h超を達成)、そして最も際立つ伝説のTipo 33/2 Stradale(1967年)は、ミッドシップエンジンにマグネシウム合金とスチールチューブのシャーシを採用するなど、いずれも機能的かつ極めて画期的なスタイリングを身にまとっていた。

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そうしたなか、今日にその名前を受け継ぐ「4Cスパイダー」は、8C Competizione(2007年)、8C Spider(2009年)、4C(2014年)と並んでアルファ ロメオ・ブランドのパフォーマンスイメージを継続してきたモデルであり、今回の4Cスパイダーの場合は、4C同様に「偉大なアルファ ロメオ」への回帰を表わすと同時に伝統を継承すべく、革新的な4気筒のオールアルミニウム1750直噴ターボエンジンを搭載している。

新デザインの後部アウターパネルとヘッドライトがエレガント感を強調

最新モデルでは、伝統の軽量化を目指す姿勢はそのままに、シートモールディングコンパウンド(SMC)に複合パネル等を採用することで、ただ軽いだけではない、魅惑的なイタリアンデザインを実現。

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その車体に、最新のカーボンファイバー製モノコックシャーシとオールアルミニウム1750直噴ターボエンジンを包み込んでいる。

そんな4Cスパイダーの中核部分を覆うのは、機能的な3つのエア アウトレットとエアロフォルムに整形された独自の造形スタイル。

2つの筋肉のようなフォルムがリアのテールゲートをまたぎ、コックピットのベルトラインの上までボディを持ち上げることで、強さを印象付けるとともに、ブラックのロールバーの土台にもなっている。

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リアフェイスパネルと、円形のLEDテールランプは、リアフェンダーに融け込んで、力強い姿勢を生み出す。そしてその下に、デュアルエキゾーストパイプをコーナーに取り付けた。

ヘッドライトは、4Cの「バイLEDヘッドライト」から変更され、新デザインの「バイキセノンヘッドライト」が搭載されている。

クルマの刺激的な走りを想像させるコックピット造形と、多様な色彩

4Cスパイダーのコックピットは、その歴史に裏打ちされたレースシーンからインスピレーションを得たもの。運転操作に関係する基本コンポーネントのみをシンプルに組み立てた専用デザインとした。

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フラットボトムのスポーツレザーステアリングホイール(パドルスイッチ付)と、アルミニウムペダルを備えたコックピットデザインにより、アルファ ロメオが歴代モデルで培ってきたレーシングスピリットがストレートに伝わるものになっている。

そんな4Cスパイダーに用意されたボディカラーは、アルファ レッド、ブラック、ホワイト、バサルトグレー、コンペティツィオーネレッド、マドレペルラホワイト、プロトタイプ イエロー(新色)の7色。

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このボディカラーに組み合わせてくシートカラーは、その組み合わせを吟味し、以下の様なコーディネイトを設定している。

ファブリック:ブラックレザー:ブラック(レッドもしくはイエローステッチ付)、レッド、ブラウンレザー/アルカンターラ:ブラック(レッドもしくはイエローステッチ付)

ホイールは、新デザインの前17×7.0インチ・後18×8.0インチの異径アロイホイールに加え、スタイルとパフォーマンスを強調した前18×7.0インチ・後19×8.5インチをオプション設定。また、ブレーキキャリパーは、標準でレッド、アクセサリーでグレー、イエロー、ブラックの計4色を設定した。

過酷なレースシーンに於ける研究を踏まえた超軽量アーキテクチャー

アルファ ロメオの技術陣は、最新モデルの開発に際して、フォーミュラ1および最先端のスーパーカーを検証対象とした。

その結果、生まれたモノコックシャーシは、手作業で作られ、剛性と強度に非常に優れたユニディレクショナル「プリプレグ」カーボンファイバー層で構成されている。

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このモノコックならではの優れた剛性のおかげで、4Cスパイダーはテクニカルな外観をもたらした。

一方、一層の低重心を維持するためにウィンドシールドフレームにはユニディレクショナルカーボンファイバーを採用し、モノコックシャーシに接着した上でボルト留めしている。

前後シャーシ構造と、エンジンマウンティングフレームにも軽量のアルミニウム素材を採用している。

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こうして総じてボディ構成部の多くは、低密度かつ高強度の複合材を採用していくことで、スチール素材のボディコンポーネンツと比べて、20%軽くなった。

また、ウインドシールドとサイドウィンドウは、ガラスそのものをを10%薄くすることで最大15%の軽量化を実現。シートの一部には、カーボンファイバーおよびガラス繊維強化複合構造を採用することで、スポーティな走りで要求される強度を確保している。

吸気/排気側に連続可変バルブタイミング機構を備えた1750直噴ターボエンジン

4Cスパイダーは、先の通りアルミニウム製の1750直噴ターボエンジンが搭載された。

同エンジンには、さまざまな最新技術が備えられており、混合気の均一化を目指したマルチホール フューエルインジェクターによる高圧直噴(2,900psi/200バール)。

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さらに、オイル消費量と排出ガスを低減しながらもシリンダーヘッドのインテークダクトの設計を最適化。シリンダーライナーも薄い鋳鉄製としている。

ターボチャージャーには、新世代となるパルスコンバーターエキゾーストマニホールド(圧力波により低回転トルクを高める)を搭載。ウェストゲートバルブにより過給圧を調節し、エンジン効率を改善する。

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また、燃焼効率とタービン速度を高めつつ、ターボラグを解消するスカベンジング(掃気)テクノロジーにより、低回転トルクを強化。ドライバーのスロットル入力に対するエンジンレスポンスを飛躍的に高めた。

結果、最大トルク350Nm、その80%がわずか1,700rpmの低回転から発生。吸気/排気側に連続可変バルブタイミング機構を備えていることから、ピーク出力の240psを6,000rpmの回転領域で発揮。0-100km/hの発進加速は4.5秒となっている。

パドルシフトの「Alfa TCT」および「Alfa Romeo D.N.A.システム」が支える走り

このエンジンに組み合わせるミッションは、パドルスイッチで操作するAlfa TCT(6速乾式デュアルクラッチオートマチック)を採用。これを4Cスパイダーに合わせて特別なチューニングを施した。

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ギアシフトは、「ダイナミック」と「アルファ レース」の両モードにより、スポーティな走りを可能にするように設定。

また、回転数を合わせるパドルシフト時に加え、フルスロットル時に130ミリ/秒の高速シフトを実現する高精度なギア構造とすることで、ドライバーの意志に即応する走りを実現している。

その走りのパフォーマンスレベルを最適化するのは「Alfa Romeo D.N.A.システム」の役割となっている。

同システムは4つの制御モードを備え、各モードでエンジン、トランスミッション、電子制御式ディファレンシャルロック、ESC(エレクトロニック スタビリティ コントロール)の設定を、ドライバーが必要とするレベルに常に最適化していく。

その対応環境は晴天のサーキットだけでなく、オールウェザー(All weather)対応となっており、悪天候時にも良質なコントロール性を確保。

アクセル操作に緩やかに反応するとともに、車速に応じたエンジン&ブレーキ制御ロジックを選択し、スキッドの発生を防ぐ。

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その他、3つりの制御モードは以下の通りだ。

ナチュラル(Natural)――快適性と滑らかなドライバビリティを実現。
ダイナミック(Dynamic)――パワートレイン設定をよりアグレッシブなものにするとともに、ESC介入の少ない設定とすることで走行性能を高める。
アルファ レース(Alfa Race)――ダイナミックモードから起動する最高のパフォーマンスモード。レース走行時に車のコントロールを全面的にドライバーに委ねる。

レースシーン由来のメカニズムはサスペンション構造にも及ぶ

4Cスパイダーは、サスペンション構造に於いても最大限のアジリティとロードホールディングを確保するため、レース由来の技術を採用している。

フロントサスペンションは「スーパーインポーズド」ダブルウィッシュボーン式を採用し、ストレートかつダイレクトなフィードバックを実現。

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リアにはマクファーソンサスペンションを採用し、アグレッシブな走行においても卓越したロードホールディング性能を確保した。

なお前後サスペンションの素材は、アルミニウムと高張力スチールとなっている。このサスペンション構造と機能を活かすステアリングは、軽量設計であることはもちろん、正確な路面情報をドライバーに伝えていくことを重視した。

このため4Cスパイダーでは、一般車に搭載される通常のパワーステアリングシステムを採用していない。

新設計のマニュアルステアリングシステムに、15.7:1のクイックなギア比を組み合わせ、路面感覚を的確に伝えることを重視。それでも車両の総重量を軽量化したことから、要求される操舵力はスポーツドライビングに適切なレベルに維持されている。

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最後に4Cスパイダーのブレーキシステムは、苛酷な条件下でも強力なブレーキングが要求されるサーキットレベルでの走行を想定したもの。

最大制動時には1.25Gの減速度を確保すべく、セルフベンチレーテッド式ドリルドディスク4枚と、フロントにブレンボ社製の4ポッド アルミニウムキャリパーを搭載している。

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<アルファ ロメオ 4C スパイダー 概要>
【全国メーカー希望小売価格(税込)】 8,618,400円 [税抜 7,980,000円]
【ステアリング】 右/左
【エンジン】 直列4気筒 DOHC 16バルブ インタークーラー付ターボ
【総排気量】 1,742cc
【トランスミッション】 Alfa TCT(6速乾式デュアルクラッチオートマチック)
【燃費(JC08モード)】 12.1km/ℓ
【最高出力】 177 kW(240ps)/6,000 rpm
【最大トルク】 350Nm(35.7kgm)/2,100- 4,000 rpm
【ボディ色】(*は別途オプション費用が掛かる)
ソリッド:ホワイト、アルファ レッド、ブラック
スペシャルソリッド*:プロトタイプ イエロー
メタリック*:バサルト グレー
3層メタリック*:マドレペルラ ホワイト、コンペティツィオーネ レッド
【パッケージオプション】
スポーツパッケージ:324,000円 [300,000円]
レザーパッケージ:280,800円 [260,000円]
アルカンターラパッケージ:280,800円 [260,000円]

※詳細商品サイト < http://www.alfaromeo-jp.com/4cspider/ >