DB9の有終の美を飾るクーペとヴォランテの各9台を製造。日本に導入される車両は3台
アストンマーティン(本社:英国・ウォリックシャー州ゲイドン、CEO:アンディ・パーマー)は、同社ブランドのアイコン・モデルとして君臨するDB9のファイナル・バージョン、「Last of9」を発表した。
DB7の後継モデルとして2003年のフランクフルトモーターショーで華々しいデビューを飾り、翌2004年にクーペ、同オープンのヴォランテが登場。さらに2013年には、ビッグマイナーチェンジが行われた。
DB9のために英国ゲイドンで整備された最先端工場から出荷される最初のモデルとなったDB9は、現代的なボディ設計によって、競合スポーツカーに匹敵するGTパフォーマンスを持ち合わせながらも、アストンマーティンが受け継いできた旧来のクラフツマン工程を兼ね備えているのが大きな特徴である。
https://www.youtube.com/watch?v=B8KQmHsaW9I#t=30
またDB9は、2000年以降のアストンマーティン・ブランドに於いて、同社随一のスポーツカー・ラインナップの主力車種であり、かつ最新バージョンのDB9GTは、ジェームズ・ボンド・エディションとして限定生産され、コレクターの間で大きな話題を集めたクルマでもあった。
そのDB9が遂に最終生産ロットを迎え、今回わずか18台のみが製造され、日本市場にはそのうちの3台のみが導入されることになった。
こうした背景を持つDB9ゆえに「Last of 9」は、アストンマーティンをこよなく愛するエンスージアストばかりでなく、世の自動車コレクターにとっても、注目のクルマとなった。
コレクター注目のQ by Aston Martinによる専用アイテムを装備
しかも「Last of 9」の製造自体は、アストンマーティンのビスポーク的パーソナライゼーション部門であるQ by Aston Martinの手に委ねられ、最終モデルに相応しく輝かしいDBの血統を反映したユニークでラグジュアリーな専用アイテムが装備される。
例えばエクステリア・カラーでは、Qヘリテージ・カンバーランド・グレイが採用される一方で、インテリアにはサンドストーム・ゴールドレザーの装飾ピンストライプを備えたセミアニリン・ビターチョコレート・カラーの本革シートで仕立て上げられている。なおインテリア各部には「Last of 9」の刺繍が施され、ヘッドライニングはカシミア張りとなっている。
https://www.youtube.com/watch?v=KAhdn_9kAvI
エクステリア廻りでも、フロントとリヤを飾るマザー・オブ・パール製のインレイ・ウイング、V12エンジンに装着されるQ by Aston Martinプレート、フェンダーに装着されるブラック塗装の「Last of 9」バッジなど、特別な限定バージョンにふさわしいカスタムメイドのバッジも製作された。
ダッシュボードには、フィドルバックと呼ばれる、木目を美しく揃えたウッドパネルが採用され、ビレット・アルミニウム製のロータリー・スイッチには、機械加工による飾り模様が施されている。
ちなみに「Last of 9」の購入者には、製造プロセスを記録したQ by Aston Martinブックが贈呈されると共に、アストンマーティン・オーナーズ・クラブへの登録が公式に行われる。
これによって、クルマの出自が明らかになると同時に、コレクターズ・アイテムとしての価値も高まることになる。さらにクルマの製造工程を見学するために、最終モデルのオーナーは、特別な招きを受けて、アストンマーティン本社を訪れることもできると云う。
アストンマーティン DB9「Last of 9」専用装備・価格
– パーソナライゼーション部門「Q by Aston Martin」が制作したスポーツクーペ「DB9」の最終モデル。
– クーペとオープンモデル「ヴォランテ」を世界で各9台、合計18台生産する。
– 日本にはクーペが3台導入される見込み。
なお「Last of 9」の販売終了後、後継の正規モデルとして「DB11」を導入予定であるため、DB9は正真正銘の最終モデルとなる。
専用装備
– ボディカラーに「Q ヘリテージ・カンバーランド・グレイ」色。
– フロントとリアにマザー・オブ・パール製インレイ・ウイング。
– V12エンジン「Q by Aston Martin」プレートが付く。
– フェンダーにブラック塗装の「Last of 9」バッヂ。
– シルバーポリッシュ10スポークアロイホイール。
– ダッシュボードは木目揃えのウッドパネル張り。
– 機械加工による飾り模様を施したビレット・アルミニウム製ロータリー・スイッチ。
– サンドストーム・ゴールドレザーの装飾ピンストライプを備えたセミアニリン・ビターチョコレート・カラーの本革シート。
– カシミア張りヘッドライニング。
– 価格:3319万7000円
https://www.youtube.com/watch?v=72g5HhkFsVs
アストンマーティン
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