アレックス・パロウ、2025年インディカーで6度目の優勝

チップ・ガナッシ・レーシングのアレックス・パロウ選手は6月23日(ウィスコンシン州エルクハートレイク発)、米国内で繰り広げられてきたNTTインディカー・シリーズ2025年に於いて、9戦中6勝目を挙げ、チャンピオンシップのリードを広げている。

既にパロウ選手は、セントピーターズバーグ、ザ・サーマル・クラブ、バーバー・モータースポーツ・パーク、インディGP、インディアナポリス500で表彰台の頂点に立っているが、今回のXPELグランプリ・ロード・アメリカでもチップ・ガナッシ・レーシングの10号車は、ホンダエンジンの燃費性能を最大限に活かし、今シーズン6度目の勝利の美酒に酔った。

パロウ選手のすぐ後ろの2位には、マイヤー・シャンク・レーシング(MSR)のフェリックス・ローゼンクヴィスト選手が続き、ホンダはロード・アメリカでワンツーフィニッシュを果たした。このスウェーデン人ライダーは、2024年にMSRに加入して以来、2度目の表彰台獲得となっている。

ローゼンクヴィスト選手のMSRチームメイト、マーカス・アームストロング選手は5位、キフィン・シンプソン選手は6位でフィニッシュした。スコット・ディクソン選手は最終スティントで燃料消費を抑えようと試み、通算27周をリードしたが、レース終盤に9位に後退した。

これによりパロウ選手は現在、チャンピオンシップポイントで、2位のアンドレッティ・グローバルのカイル・カークウッド選手に93ポイントの差をつけている。

なお現在、ランク2位の座に座るカイル・カークウッド選手は、アキュラ・グランプリ・オブ・ロングビーチ、デトロイト・グランプリ、そして前回のワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイで表彰台の頂点に立ったことで、今シーズン、パロウ選手以外で優勝を果たした唯一のドライバーとなっているが、今回のロード・アメリカでは4位でフィニッシュした。

デイル・コイン・レーシングのライナス・ヴィーケイ選手は10位、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのルイス・フォスター選手は初ポールポジションを獲得し11位でフィニッシュした。

結果、ホンダは上位6台のうち5台にエンジンを供給しているなかで、その5チームすべてがトップ集団のなかにいる。これによりメーカーズ選手権でもライバルのシボレーに819対636で183ポイントのリードを保っている。

以下はホンダエンジンユーザーのコメントとなる

(1位)アレックス・パロウ(#10 チップ・ガナッシ・レーシング・ホンダ)
「1位!これ以上嬉しいことはありません。タフな一日でした。様々な戦略を試し、イエローフラッグも数多く出ました。有利に働いたものもあれば、不利に働いたものもありました。

最終的には、アグレッシブな戦略を実行しましたが、それがうまくいったのは、ホンダがこの週末に与えてくれたマイレージのおかげです。

年間を通して素晴らしいマイレージを稼いでいましたが、特に今週末はそれが大きな違いを生みました。とても誇りに思いますし、とても嬉しいです。次のレースが待ちきれません。」

 

(2位)フェリックス・ローゼンクヴィスト(#60 マイヤー・シャンク・レーシング・ホンダ)
「最高だ!ホンダが1-2フィニッシュだ!色々な戦略が飛び交っていて、誰がどんな戦略をとっているのか把握するのは大変だった。

でも、最終的には間違いなく正しい戦略をとっていた。それが功を奏し、レースを通して素晴らしいスピードを維持できた。少し順番がずれているように感じた時もあったが、最後はコースに戻り、キフィンを抜いてクリーンエアを走ることができて本当に良かった。

そこからの最後のスティントは本当に素晴らしかった。ホンダのパワーには本当に満足しているし、表彰台に再び上がれて興奮している。」

 

(4位)カイル・カークウッド(#27 アンドレッティ・グローバル・ホンダ)
「ホンダが1-2フィニッシュ、そしてトップ6のうち5台がトップ6。素晴らしい一日でした。ホンダの勝利は嬉しい反面、チャンピオンシップの観点から見ると、パロウの勝利はそれほど嬉しくありません。

とはいえ、素晴らしい一日でした。このマシンはまさにロケットのようでした。燃費競争でしたが、ホンダの燃費でそれを実現できたのは大きな収穫でした。

HRCのチームメイト全員に敬意を表します。そしてもちろん、#27 シーメンス・アンドレッティ・グローバルチームの素晴らしい仕事にも感謝します。マシンは週末を通して信じられないほど素晴らしく、3日間すべてトップ5圏内を走行できました。勝利を逃したくはありませんでしたが、それでも素晴らしい週末でした。」

 

ピエール・デカン(ホンダ・レーシング・コーポレーションUSAテクニカルディレクター):「素晴らしい結果です。ドライバーとマシンにとって、コース上では非常に暑い一日となりました。それでも、シーズン9勝目となるこの勝利を非常に嬉しく思います。

これは、ファクトリー、コース、そしてすべてのチームの努力の賜物です。非常に厳しいレースで、様々な戦略が展開されましたが、ホンダチームはその全てにおいて優れたパフォーマンスを発揮しました。

上位6台のうち5台がホンダのエンジンを搭載し、すべてのチームが少なくとも1台はトップ11に入っています。この結果を誇りに思うとともに、ミッドオハイオでのレースを楽しみにしています。」

 

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XPELグランプリホンダレース結果
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1位 アレックス・パロウ
チップ・ガナッシ・レーシング・ホンダ
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2位 フェリックス・ローゼンクヴィスト
マイヤー・シャンク・レーシング・ホンダ
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4位 カイル・カークウッド
アンドレッティ・グローバル・ホンダ
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5位 マーカス・アームストロング
マイヤー・シャンク・レーシング・ホンダ
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6位 キフィン・シンプソン
チップ・ガナッシ・レーシング・ホンダ
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9位 スコット・ディクソン
チップ・ガナッシ・レーシング・ホンダ
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10位 ライナス・ヴィーケイ
デイル・コイン・レーシング・ホンダ
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11位 ルイス・フォスター-R
ラハル・レターマン・ラニガン・ホンダ
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16位 コルトン・ハータ
アンドレッティ・グローバル・ホンダ
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19位 デブリン・デフランチェスコ
ラハル・レターマン・ラニガン・ホンダ
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20位 グラハム・レイホール
ラハル・レターマン・ラニガン・ホンダ
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21位 マーカス・エリクソン
アンドレッティ・グローバル・ホンダ
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23位 ジェイコブ・アベル-R
デイル・コイン・レーシング・ホンダ
R –ルーキー
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次回の2025 NTTインディカー・シリーズは、ホンダのホームトラックのひとつ、ミッドオハイオ・スポーツカーコースで開催される「ホンダ・インディ200 at ミッドオハイオ Presented by All-New 2026 Passport」となる。

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