米・中国の生産並びに販売は好調ではあるものの、国内含むその他の地域の軟調が続く
日産自動車株式会社（本社：神奈川県横浜市西区、社長：カルロス ゴーン）は、２０１６年１月の生産、国内販売、輸出の実績（速報）を発表した。
それによると国内生産は、前年同月比２１.８％減の６万５４１６台と２ヶ月連続で減少。国内生産の軟調は続いている。
一方、海外生産は前年同月比４.５％増の３７万１６７０台となり、１月単月としては前年同月比でも過去最高となっいる。
これを地域別で見てみると、米国並びにメキシコの米大陸では比較的好調だ。この地域に於いては１月単月として前年同月比で過去最高となっている。併せて中国も増加し、世界生産の下落を下支えした。
ただし欧州に於いてはイギリス、スペイン共に減少している。都合、世界生産は前年同月比０.５％減の４３万７０８６台となって９ヶ月ぶりの減少となっている。
次に販売面に移ると、国内販売は前年同月比１１.２％減の５万５０７台と２０ヶ月連続の減少。
その詳細を見ると登録車は、前年同月比４.７％減の３万２３２９台、軽自動車は同２０.７％減の１万８１７８台となった。
プロモーション施策に於いては、消費市場の話題等を集めているものの、国内に於ける車両販売台数の低迷が続いている。
対して海外販売は、前年同月比１.２％増の３９万５６１２台と９ヶ月連続増、同エリアの生産台数と同じく１月単月としては過去最高値。好調なのも先に同じく米国・メキシコ・中国となっている。
一方、欧州エリアは前年同月比１４.３％の減。都合、世界販売は、前年同月比０.４％減の４４万６１１９台と２ヶ月ぶりに減少に転じている。
最後に輸出だが、米国が前年同月比６３.８％減と大幅減、対して欧州は前年同月比１１５.４％増と大幅に増加したが、全体で見ると前年同月比２８.３％減の３万３１６６台で、結果２ヶ月連続の減少となっている。
◆生産
１月度
グローバル生産は、４３７,０８６台（対前年同月比−０.５％）と９ヵ月ぶりに前年実績を下回った。
国内生産は、６５,４１６台（同−２１.８％）と２ヵ月連続で前年実績を下回った。
海外生産は、３７１,６７０台（同＋４.５％）と９ヵ月連続で前年実績を上回り、１月として過去最高を記録した。
米国は、８１,９４２台（同＋１３.５％）と前年実績を上回り、１月として過去最高を記録した。
メキシコは、７１,４６８台（同＋３.２％）と前年実績を上回り、１月として過去最高を記録した。
英国は、３９,７０５台（同−５.７％）と前年実績を下回った。
スペインは、９,１０３台（同−１９.４％）と前年実績を下回った。
中国は、１０６,７８４台（同＋６.４％）と前年実績を上回った。
その他の地域は、６２,６６８台（同＋３.６％）と前年実績を上回った。
◆販売
１月度
グローバル販売は、４４６,１１９台（対前年同月比−０.４％）と２ヵ月ぶりに前年実績を下回った。
軽自動車を含む国内販売は、５０,５０７台（同−１１.２％）と２０ヵ月連続で前年実績を下回った。
国内登録は、３２,３２９台（同−４.７％）と前年実績を下回った。
軽自動車は、１８,１７８台（同−２０.７）と前年実績を下回った。
海外販売は、３９５,６１２台（同＋１.２％）と９ヵ月連続で前年実績を上回り、１月として過去最高を記録した。
米国は、１０５,７３４台（同＋１.６％）と前年実績を上回り、１月として過去最高を記録した。
メキシコは、３０,７２７台（同＋１１.７％）と前年実績を上回り、１月として過去最高を記録した。
欧州は、５２,６６４台（同−１４.３％）と前年実績を下回った。
中国は、１２７,３０６台（同＋９.４％）と前年実績を上回り、１月として過去最高を記録した。
その他の地域は、７０,６２２台（同−４.９％）と前年実績を下回った。
◆日本からの輸出
１月度
輸出は、３３,１６６台（対前年同月比−２８.３％）と２ヵ月連続で年実績を下回った。