ZF、ブランデンブルクで新8速デュアルクラッチトランスミッションの生産を開始


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独ZFは、同社のブランデンブルクの拠点に1億€超の投資を行い、最先端の生産技術と工程プロセスを導入。デュアルクラッチトランスミッション(8DT)の生産を開始した。

開所にあたって、ZFフリードリヒスハーフェンAGの最高経営責任者(CEO)ステファン・ソマー博士を筆頭に、同ミッションユニット調達を行うポルシェAGの理事会のメンバー、多数のZFの従業員の集めて執り行われた。

投資にあたってZFとポルシェのエンジニアは、標準仕様車並びに全輪駆動装置車のための全く新しい8速デュアルクラッチトランスミッションに基づく、ハイブリッド伝送モジュラーキットを開発している。ZFのブランデンブルクへの投資は、主にこの新たな伝送システムの生産体制の確立に投じられている。

zf-started-production-of-the-new-8-speed-dual-clutch-transmission-in-brandenburg20160618-3開所式の席上でステファン・ソマーCEOは、「新開発の8速デュアルクラッチトランスミッションは、スポーツカーという1カテゴリに留まらず、SUVからプラグインハイブリッドまで多様な車両に対して走行対応力で高い柔軟性を提供することになるでしょう。

またこれに併せた、新しい8速デュアルクラッチトランスミッションと伝送モジュラーキットの生産開始は、最先端の生産技術を糧として、ブランデンブルクの未来に対して大きな可能性を約束するものとなりました」と述べた。

なおZFは1991年、ブランデンブルク所在IFA社の工場を引き継ぎ、同工場を最先端のマニュアル・トランスミッション生産工場へと転換。

この地でマニュアルトランスミッションや、7速デュアルクラッチトランスミッションを開発・生産を行って早25年を迎えている。