帝人、米国に炭素繊維工場と運営会社を新設


帝人株式会社(本社:大阪市北区、社長:鈴木 純)は、昨年末に米国・サウスカロライナ州に工場用地を取得していたが、11月30日、当用地に炭素繊維製造ラインを新設。その事業運営会社としてテイジン・カーボン・ファイバーズ(Teijin Carbon Fibers, Inc.、以下「TCF」)を設立した。

また、これに伴い、帝人グループで炭素繊維事業を展開する東邦テナックス株式会社 (本社:東京都千代田区、社長:乾 秀桂)が、三島事業所内におけるプリカーサの生産能力を増強する。

ちなみにプリカーサとは、炭素繊維の原料として用いる特殊なアクリル繊維。製造工程に於いてこれを200℃~300℃で酸化(耐炎化工程)した後、1000℃~2000℃で焼成(炭素化工程)することで炭素繊維ができる。

ひるがえって今日、世界的な環境規制の強化に伴い、環境負荷低減のニーズは年々高まっており、帝人グループはこうした状況に対応するため航空機や自動車などの用途に向けて技術開発を推進。炭素繊維事業の拡大を目指してきた。

そうしたなかでグローバル市場に於いて、川上から川下に至るまでの顧客対応力をさらに強化するため、約350億円を投じて米国に炭素繊維製造ラインの新設と新会社設立、並びに三島事業所のプリカーサ増設を決定したもの。

帝人グループはこの設備投資を契機として、炭素繊維事業の川上から川下に至るまでのソリューション提案力を強化すると共に、日・米・欧の3極をベースとしたグローバル展開をさらに加速させる。そして同社が長期ビジョンとして掲げる「未来の社会を支える会社」の実現に向けて事業を強力に推進していく。

新設する事業運営会社の概要は以下の通り

社名:テイジン・カーボン・ファイバーズ
(英名:Teijin Carbon Fibers, Inc.)
所在地:米国サウスカロライナ州グリーンウッド郡
事業内容:炭素繊維の製造
設立時期:2017年12月(予定)
工場稼働時期:2020年度中(予定)