スーパーGT鈴鹿・シリーズ首位のカルソニックIMPUL GT-R、3位表彰台獲得


2015年スーパーGTシリーズも、後半戦に入った第5戦「鈴鹿1000㎞レース」。夏休み最後の週末となった8月30日(日)、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)での戦いで日産チームは、5番手グリッドからスタートした「#12カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)」が、3位表彰台を獲得した。

週末を通じて、鈴鹿サーキットは目まぐるしく変わる天候に翻弄されることになった。決勝のスタート時刻が近付き、各車がグリッドに整列した頃には小雨模様。各車はレインタイヤを装着してレースに臨むことになった。

supergt-fifth-round-suzuka-motul-autech-gt-r-is-pp-acquired-in-reverse-course-record20150830-2予選5番手の#12 GT-Rは、オリベイラがスタートを担当。スタート直後の混乱を避けた後、2周目のダンロップカーブで先行する# 46 S Road MOLA GT-R(本山 哲/柳田真孝)をパスすると、進撃を開始。

上位グループは接近戦となってきたが、11周目のヘアピンでは接触寸前のニアミスがあり、オリベイラは7番手までポジションを落とす。

34周目に、最初のルーティンピットを行い安田が走行。ピットワークでポジションを上げながら、安田は粘り強い走りでトップに立ち、再びオリベイラにステアリングを渡す。nissan-aim-to-gt-r-biased-4-game-winning-streak-in-the-2015-super-gt-round-5-intense-heat-of-marathon20150819-2

その後、セーフティカーが導入されて、一旦9番手に後退したものの着実に走って5番手まで浮上。最後まで些細なトラブルを出さずノーミスで走り切り、タフな1000kmレースを3位でフィニッシュした。

一方、4番手グリッドからスタートした# 46 GT-Rは、コンディションが良くなると読み、硬めのタイヤを選んだことが災いして序盤に苦戦。ドライコンディションに変わってからペースを上げ、最終的に6位入賞を果たした。

supergt-fifth-round-suzuka-motul-autech-gt-r-is-pp-acquired-in-reverse-course-record20150830-1またポールポジションを獲得した#1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は、中盤でスピンしたバックマーカーを避け切れずに2コーナーでグラベルにつかまって、大きくタイムロス。大きく順位を下げたものの、粘り強く追い上げ7位でチェッカーを受けた。

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さらに予選13位からスタートした# 24 D’station ADVAN GT-R(佐々木大樹/ミハエル・クルム)は、最後のルーティンピットからピットアウトした際にタイヤが外れてしまうハプニングでコースサイドにストップ。13位完走扱いとなった。

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最後に、GT300クラスでは予選2番手の好ポジションからスタートした#10 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート/千代勝正/富田竜一郎)が優勝。ランキングトップの座をより確実なものとした。

#12 GT-Rドライバー 安田裕信
「ピットアウトした時に、マシンが停止していた場所にクーラント(ラジエター冷却水)が出ていたこともあって、再度ピットインするか否かの判断を無線でやり取りしていたのですが、チームとのコミュニケーションが少し混乱してしまいました。

用心して回転を下げて走ったりもしましたが、大きなトラブルにはつながらずホッとしています。今回はクラッシュも多く非常に気を使いました。

チャンピオン獲得には重要なレースでしたし、3位という結果を残せたのは大きかったと思います」

#12 GT-Rドライバー J-P.デ・オリベイラ
「今日はタイヤ選択がとても難しいレースでした。それに最初のセーフティカー導入が最悪のタイミングになってしまいましたね。

渋滞に引っかかって追い越すのは難しかったのですが、クルマのバランスはとても良かったです。後半には水温のアラームがついてピットも混乱しましたが、大きなトラブルにならなかったのは良かったです。

最近は重いクルマでレースをしなければならなくて正直疲れましたが、ポイントランキングでは2位との差を広げてトップをキープできて、良かったです」

日産系チーム総監督 柿元邦彦
「12号車が3位でランキングトップを守れたのは良かったですが、1号車は飛び出してしまいタイムロスし、またセーフティカーのタイミングで1周をロスしてしまいました。

それでも7位まで追い上げてポイントを加算できたのは良かったです。46号車も6位でゴールできましたが、応援してくださった方々にはGT-R GT500の優勝をお見せできず残念です。

今回の結果を反省し、もう一度気を引き締めて残り3戦を戦います」

#3 GT-Rドライバー 星野一樹
「かなり残念だし、屈辱的な結果です。現時点で、何が悪かったのかもまだはっきりとしていませんが、それを解明して次の菅生に備えないと、この悪い流れが断ち切れないと感じています。

今回は、予選も決勝も、ドライコンディションでもウェットコンディションでも差をつけられました。『次戦、頑張ります』としか言えないのも悔しいですが、仕切りなおして戦えるよう、なんとか原因を見つけなければと思います」

#3 GT-Rドライバー 高星明誠
「1ポイントでも獲得できるようにとプッシュして走りましたが、なかなか前のマシンに追いついて行けず、苦しいレースになりました。

同じようにウェイトハンディを積んだ10号車が優勝したのでとても悔しいです。次戦の菅生はテストではいい感触をつかんでいたので、今回ペースが悪かった原因をしっかりと突き詰めて、チームみんなで立て直して臨みたいと思います」

#3 GT-Rドライバー ウォルフガング・ライプ
「セーフティカーが入ったため、すこしフラストレーションを感じるスティントになりました。

そのためにリスタート後、少し気持ちが高ぶっていてコーナリングでミスをしてしまいました。順位を下げるほどの大きなタイムロスにならずにホッとしましたが、今回のレースでの大きな反省点になりました。

ドライビングやマシンセッティング、自分自身の気持ちをコントロールすることなど、様々なことを経験できた週末でした。この週末をしっかりと見かえして、今後のレースに活かしていきたいと思います」

NDDP RACING 長谷見昌弘監督
「ドライバーは良く頑張って走ってくれましたが、同じようにウェイトハンディを積んでいる10号車とはペースも違い、非常に残念な結果になりました。様々な面から見直しをして、SUGOではこの流れを断ち切れるようにしたいと思います」

【レース結果】- 第5戦 GT500決勝 – 163Laps
Pos/No./Machine/Driver/Time
01位/36号車/PETRONAS TOM’S RC F/伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ-5:45’55.277
02位/38号車/ZENT CERUMO RC F/立川祐路/石浦宏明 -1’25.629
03位/12号車/カルソニック IMPUL GT-R/安田裕信/JP・デ・オリベイラ-1’33.520
04位/19号車/WedsSport ADVAN RC F/脇阪寿一/関口雄飛-1’38.813
05位/100号車/RAYBRIG NSX CONCEPT-GT/山本尚貴/伊沢拓也-1Lap
06位/46号車/S Road MOLA GT-R/本山哲/柳田真孝-1Lap
07位・1号車/MOTUL AUTECH GT-R/松田次生/ロニー・クインタレッリ-1Lap
08位/37号車/KeePer TOM’S RC F/アンドレア・カルダレッリ/平川亮-2Laps
09位/64号車/Epson NSX CONCEPT-GT/中嶋大祐/ベルトラン・バゲット-3Laps
10位/8号車/ARTA NSX CONCEPT-GT/松浦孝亮/野尻智紀-5Laps

【レース結果】- 第5戦 GT300決勝 – 151Laps
Pos/No./Machine/Driver/Time
01位/10号車/GAINER TANAX GT-R/アンドレ・クート/千代勝正/富田竜一郎-5:47’15.336
02位/7号車/Studie BMW Z4/ヨルグ・ミューラー/荒聖治-1.098
03位/61号車/SUBARU BRZ R&D SPORT/井口卓人/山内英輝-38.842

 

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