スバル、新型シフォンを発売。衝突回避支援システム・スマートアシストⅢを全車標準装備


富士重工業株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:吉永泰之、以下富士重工業)は、新型「シフォン」を12月13日より発売した。

新型シフォンは、ダイハツ工業株式会社からのOEM供給を受け、スバル初のモアスペース系の軽自動車としてリリースしたもの。

両側のスライドドアに加え、助手席側にはBピラーをドアに内蔵したミラクルオープンドアを採用することで、1,490mmと大きなドア開口部を持つ。

ロングスライドの助手席と共に後席へのスムーズな乗り降りをサポートするとともに、荷物の載せ降ろしなど日常のつかい易さを追求した。

安全面では、新開発のスマートアシストⅢを全車に標準装備。ステレオカメラを採用することで、作動速度域の拡大や対歩行者への緊急ブレーキの作動、ハイビームアシストなど、安全性をさらに高めた。

またフロントフェンダーやリヤゲートを樹脂化するなど車両の軽量化を図ると共に、リヤゲートとルーフスポイラーの一体成形による空気抵抗の低減などにより、全車2020年燃費基準を達成した。

【主な商品特徴は以下の通り】
1.パッケージ&ユーティリティ/快適装備

  • パワースライドドア(ワンタッチオープン機能付)
    大荷物を抱えてクルマに乗り込むときに便利なワンタッチオープン機能付のパワースライドドアを採用。
    ドアハンドルのワンタッチスイッチを押すだけでロック解除と同時にスライドドアが開く。
    (左側:Lスマートアシストを除く全車に標準装備 右側:RS Limitedスマートアシストに標準装備、G スマートアシスト、R Limitedスマートアシスト、R スマートアシストはオプション
  • スライドドアイージークローザー(左右)
    半ドアの位置まで閉めると、あとは自動的に全閉する便利なイージークローザーを採用。
    開閉時に一定以上の力が加わるとドアが反転する挟み込み防止機能や、室内からドアを開けられないようにするチャイルドロック機能も備えている。(L スマートアシストを除く全車に標準装備)

  • キーレスアクセス&プッシュスタート
    電子カードキーを携帯していれば、ドアハンドルやバックドアのリクエストスイッチを押すだけでドアの施錠と開錠が行える。
    電子カードキーがないとエンジンが始動しない、盗難防止に役立つイモビライザー機能付。また、電子カードキーの電池残量が減ると、メーター内の警告灯でお知らせする機能も備えている。(L スマートアシストを除く全車に標準装備)
  • 運転席シートヒーター/リアヒーターダクト
    運転席シートにシートヒーターを装備し、寒い日や寒冷地でのドライブの快適性を高めた。
    さらに、リアシートの足元には温風を吹き出すリアヒーターダクトを配置した。(L スマートアシスト 2WD車を除く全車に標準装備)
  • スーパーUV & IRカットガラス
    フロントドアガラスもフロントウィンドウガラスと同様に、日焼けの原因となる紫外線を99%カット(自社調べ)。
    また、赤外線(IR)を効果的に遮断し、ジリジリとしたお肌への刺激を低減。日差しの暑さによる車内の温度上昇を抑え、エアコン効率も向上する。(L スマートアシストを除く全車に標準装備)

2.安全性能

  • スマートアシストⅢ
    システム方式が、スマートアシストⅡの単眼カメラ+レーザーレーダーから、ステレオカメラに進化した。
    ステレオカメラは視野内の物体を立体的かつ同時に複数認識する事が可能で、これにより制御対象や認識範囲が大きく拡大した。

(主な機能)
■衝突警報機能/衝突回避支援ブレーキ機能(対車両、対歩行者)

(1)衝突警報(対車両、対歩行者)
走行中に前方の車両や歩行者をカメラが検知し、衝突の危険性があると判断した場合、ブザー音とメーター内表示で知らせる。

(2)一次ブレーキ(対車両、対歩行者)
衝突の危険があるとシステムが判断した場合、自動的に弱いブレーキ(一次ブレーキ)をかけ、運転者に衝突回避を促す。

(3)被害軽減ブレーキアシスト(対車両、対歩行者)
一次ブレーキ機能が作動している時にドライバーがブレーキを踏むと、ブレーキアシストが作動し、ブレーキ制動力を高める。

(4)緊急ブレーキ(対車両、対歩行者)
衝突が避けられないとシステムが判断した場合、強いブレーキ(二次ブレーキ)で減速。衝突を回避したり、被害を軽減する。

■車線逸脱警報機能
走行中、ウインカーなしで車線からはみ出しそうになると、ブザー音とメーター内表示でドライバーに警告し、操作を促す。

■先行車発進お知らせ機能
停止時に先行車が発進したことに気づかず、発進しなかった場合にブザー音とメーター内表示で知らせる。

■AT誤発進抑制制御機能
(1)前方誤発進抑制制御機能
ステレオカメラにより、前方4m以内に車両や壁などの障害物を検知している時に、シフトポジションを「前進」にしたままアクセルペダルを踏み込んだ場合、エンジン出力を制限することで、急発進を抑制する。

(2)後方誤発進抑制制御機能
リアバンパーに内蔵されたソナーセンサーにより、後方2~3m以内に壁などの障害物を検知している時に、シフトポジションを「後退」にしたままアクセルペダルを踏み込んだ場合、エンジン出力を制限することで、急発進を抑制する。

■ハイビームアシスト
ステレオカメラが対向車のヘッドランプなどの明るさを検知し、自動でハイビームとロービームを切り替える。これにより、切り替え操作なくハイビームでの走行が可能になり、街灯の少ない道路でも安心して夜間の走行ができる。

スマートアシストⅡとの比較

・0次安全 視界設計
サイドアンダーミラーとリアアンダーミラーを装備し、見えにくいサイドや後方の下方視界を確保。小さなポールやコンクリートブロックなど見落としがちな障害物をしっかり確認することができる。

・衝突安全ボディ
フロントサイドメンバーを高効率エネルギー吸収構造にすると共に、高張力鋼板や差厚鋼板の採用などにより、衝撃吸収性能を向上させ、強固なキャビンを実現した。
助手席側フロントドア後端部とリアスライドドア前端部には、超高張力鋼板を使用したピラーを内蔵。広い開口部と衝突安全性を両立した。

・エアバッグ
全車に標準装備のデュアルSRSエアバッグに加え、側面衝突時に乗員の安全を確保するSRSサイドエアバッグ(運転席、助手席)をカスタムに標準装備とした。さらにRS LimitedにはSRSカーテンエアバッグをメーカーオプションとして設定している。

・コーナーセンサー
誤後進抑制機能ソナーに、コーナーセンサー機能を持たせました。後進時に死角となりがちな後方の障害物をソナーが認識し、歩行者や障害物の接近を警告音で知らせる。

・エマージェンシーストップシグナル
60km/h以上で走行中に強くブレーキを踏んだ場合、ブレーキランプ点灯と同時にハザードランプが高速で点滅。後続車に急ブレーキを知らせて注意を促す。

3.燃費性能
・両側スライドドアの採用などによって重量が増加する中で低燃費を実現するために、徹底的な車両の軽量化を行った。
フロントフェンダーやリヤゲート、レールカバーといった外板の素材に樹脂を採用。また骨格の見直しにより、高張力鋼板や超高張力鋼を採用し軽量化と剛性確保の両立を図った。
さらに、空力パーツの採用やリヤゲートと一体成形のルーフスポイラーによる空気抵抗の低減など、空力性能を向上。全車で2020年燃費基準を達成した。

販売計画:月販800台

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