日産自動車、CES Asia2019に出展


「ニッサン インテリジェント モビリティ」が提案する将来技術「Invisible-to-Visible」「Brain-to-Vehicle」を中国で初披露

日産自動車株式会社傘下の日産(中国)投資有限公司は中国現地時間6月11日(火)9時(日本時間、同日10時)、中国の上海で開催されるCES Asia 2019で、ドライバーの脳波測定による運転支援技術「B2V」、リアル(現実)とバーチャル(仮想)の世界を融合するコネクテッドカー技術「I2V 」、EVコンセプトカーの「IMs」を出展した。

同出展についてグローバルマーケティングとブランド戦略を担当する専務執行役員のルー ドゥ・ブリース氏は「日産は、常に時代の先を行くことを目指しています。

それは単に未来のトレンドやテクノロジーを予測するだけではなく、私たち日産がそれを定義するのです。

テクノロジーとは現実に起こっている問題を解決するためにあるべきもので、私たちはできるだけ多くの方にその恩恵を届けたいと考えています。

これが、人々をより良い世界に導くためのビジョン『ニッサン インテリジェント モビリティ』の理念です」と語った。

またドライバーの脳波測定による運転支援技術「Invisible-to-Visible(I2V)」は、カーブの先にある物、建物の裏側の状況などドライバーが物理的に見えないものを可視化。

これにリアルの世界に重ね合わせることで究極のコネクテッドカー体験を生み出す技術。同技術は3月に日産のテストコースで、第5世代移動通信方式(5G)を用いて「I2V」を走行中の車両で活用する実証実験を行っている。

CES Asia 2019の日産ブースでは、来場者がインタラクティブな3Dインターフェースやディスプレイで、この「I2V」を体験することが可能とした。

一方、リアル(現実)とバーチャル(仮想)の世界を融合するコネクテッドカー技術「Brain-to-Vehicle(B2V)」は、ドライバーが運転操作をする直前に脳の行動準備電位を検出。

ドライバーが操作を開始する前からシステムが操作を開始することで、ドライバーの反応の遅れをカバーして思い通りの運転ができるようサポートするもの。

併せて自動運転時に脳波からドライバーの違和感を検出し、ドライバーが違和感を持たない自然な制御の自動運転にカスタマイズすることを可能にする。

CES Asia 2019では、ドライビング・シミュレーターを用いて「B2V」技術のデモンストレーションも行う。

最後に2019年の北米国際自動車ショーで公開した「Nissan IMs」も展示する。これはセダンのデザインと機能を新たな次元への高めた四輪駆動の電気自動車コンセプトカーだ。

同車は、革新的なパッケージやパワートレインを採用し、「I2V」も搭載した「Nissan IMs」は、将来の「ニッサン インテリジェント モビリティ」を体現している。

日産の専務執行役員と中国マネジメントコミッティ議長を兼任する東風汽車有限公司総裁の内田 誠氏は「テクノロジーという観点から見ると、中国は世界でも最も刺激的な市場であり、CES Asiaは『ニッサン インテリジェント モビリティ』の最新の技術やコンセプトカーを披露するのにふさわしいと考えています。

日産は、これらのテクノロジーを開発していくことで、お客さまの生活をよりワクワクさせ、日産の事業の持続的な成長を確かなものにしていきます」と話している。

なおCES Asia 2019は、上海新国際博覧中心(SNIEC)と浦東新区にあるケリーホテルで6月11日から13日に掛けて開催される。(日産ブース:N4ホール 4302)