セラミック技術のイビデン、デンソーと次世代排気システムの開発で協業ヘ


両社は次世代の排気システムに加え、電動化領域にも於いても新たな価値創出へ動く

イビデン株式会社(本社:岐阜県大垣市、社長:竹中 裕紀)と、株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:有馬 浩二)は4月28日、資本業務提携契約を締結し、次世代の排気システムの開発において協業することで合意した。

また今後、さらに多様化するパワートレインに対応するため、電動化領域においても、新たな価値の創出を目指し協業を検討していく。

あわせて、第三者割当の方法によりイビデンが所有する自己株式をデンソーが取得することにも合意した。世界的な排ガス規制の強化に伴い、今後、内燃機関は、更なる燃焼効率の向上や排気システムの高性能化が求められる。

今回の資本業務提携は、両社がこれまで培った強みを生かし、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン、HV・PHVなど多様化する内燃機関において、高性能な排気システムの開発を加速させることを狙いとしている。

ちなみにイビデンは、従来からセラミック事業に注力しており、ディーゼルエンジン向けのDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)など、排気システムに必要な高性能なセラミック材料を開発してきた。

一方、デンソーはこれまで、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンにおいて、吸気、点火、排気の全ての過程で製品を開発・提供しており、システム目線での製品化に取り組んできた。

こうした背景を踏まえ、今の協業により、イビデンの強みである高性能なセラミック材料と、デンソーの強みであるシステム目線での製品開発力を生かしていく。

結果、両社のシナジーを新たに創出していくことを含め、未来に向けて高性能かつ、シンプルで低コストな排気システムの開発を行う。
イビデンとデンソーの両社では、「燃費の向上や排出ガスの低減など、環境に優しい製品開発を通じて、地球環境の維持に貢献していきます」と述べている。