本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘、以下、ホンダ)の米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーター(本社:カリフォルニア州トーランス 社長:山田 琢二)は2016年1月21日、米国ワシントンD.C.で開催中の2016年ワシントンD.C.オートショー(プレスデー:1月21日 一般公開日:1月22日〜31日)にて、新型の燃料電池自動車(以下、FCV)「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」の米国における販売概要を発表した。
それによると、CLARITY FUEL CELLは、2016年末までに米国での販売を開始する。販売初年度はリース販売とし、市場における製品の使用状態やユーザーからの直の意見・ご要望を収集した後に一般販売を行っていく。
CLARITY FUEL CELLの米国での価格(※)は約60,000USドルで、月額のリース料金は500USドル以下を計画。販売開始地域はカリフォルニア州となる。
CLARITY FUEL CELLに、搭載している燃料電池スタックはホンダ独自の技術により、従来に比べて33%の小型化を図りながら、出力は従来比で約60%の向上を実現。
燃料電池パワートレインをV6エンジンに相当するまで、サイズをでコンパクト化し、世界で初めてセダンのボンネット内に集約。これにより、大人5名が快適に座れるゆとりあるフルキャビンパッケージを実現している。
また、パワートレインの高効率化や走行エネルギーの低減により、FCVトップクラスの一充填走行距離(参考値)300マイル以上※4を達成。一回あたりの水素充填時間は3〜5分程度※5と、ガソリン車と変わらない使い勝手を実現した。
なおCLARITY FUEL CELLのプラットフォームは、米国で2018年までに発売となるプラグイン・ハイブリッド車にも採用予定としている。
この発表を行ったアメリカン・ホンダモーター 上級副社長 ジョン・メンデル氏は、「今年、投入するCLARITY FUEL CELLは、アコード ハイブリッドや、2018年までに米国で販売する予定の新しいプラグイン・ハイブリッド車とともに、Hondaの次世代環境車につながる重要なモデルです。
CLARITY FUEL CELLの技術は、今後、米国における販売の中心的役割を担います。
同車両は、ガソリン車にも引けをとらないパフォーマンスや使い勝手の良さをお客様に提供することで、ゼロ・エミッションの世界を変えるポテンシャルを秘めています」と語った。
(※)リース専用車両としてリリースしていく。リース料金は期間・プランなどにより異なる。