独・ポルシェAG、「2017年度・第一四半期」で史上最高の新車販売台数を記録


独・ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)によると、同社は2017年1月~3月の第1四半期において全世界で約60,000台の新車を販売し、2017年の力強いスタートを切った。

その数字を見てみると、新車販売台数は前年同期比約7%増となり、ポルシェ史上歴代最高の記録となっている。

特に本社拠点のあるドイツおよび中国市場が特に好調に推移し、パナメーラとマカンの2モデルは共に2桁の成長を示した。

この成績について、同社セールスおよびマーケティング担当取締役のデトレフ・フォン・プラテン氏は、「ポルシェはニューパナメーラによって好調なスタートを切りました。

年末までこの調子を継持していくことが重要です。実際、今後も当社の魅力的な車種ラインナップがその成長を着実に後押しするでしょう」とコメントしている。

なおポルシェは、先のジュネーブモーターショーにおいて、「パナメーラ スポーツツーリスモ」、「パナメーラ ターボS E-ハイブリッド」、および「911 GT3」をデビューさせている。

このなかで、皮切りとなるのは「ニュー911 GT3」でこれが5月に。続いて「パナメーラ ターボS E-ハイブリッド」が7月にリリース。

そして満を持して「パナメーラ スポーツツーリスモ」が今秋の10月にヨーロッパ市場へ投入されていく予定だ。

この新たに加わる車種ラインナップについて先のデトレフ・フォン・プラテン氏は、「この3台のモデルは、全てがポルシェ特有のDNAを持ち合わせているため、幸先の良いスタートがこのまま維持できることは間違いありません」と、今期に関する車両投入計画について自信を覗かせている。

なおポルシェは、先の通りドイツ本国と同様、世界市場を牽引する中国市場を含む事業戦略に関して、来週の上海モーターショーで公開する予定としている。

ちなみに2017年第1四半期の具体的な販売実績数値については、数値的に最も高い伸び率を示したのは先のの通り中国市場であり、前年比10%増の18,126台の新車販売を達成した。

続く欧州の販売台数は19,084台(7%増)、なかでもドイツは19%増の7,160台となっている。

この数値は、ドイツで約1,600台を販売して成功を収めている911に加えて、2016年末に発売されたニューパナメーラがこれを支えて、成長を後押ししている格好だ。加えて米国試乗でも長期間におよんで好調を維持しており、12,718台(4%増)を販売した。

車種別に関しては、特に目覚ましい成果を上げているニューパナメーラの販売台数が前年比12%増の3,630台となった。

718モデルレンジは4%増の6,060台。マカンは15%増の24,797台を販売し、こうした実績が、ポルシェ全体のベストセラーブランドとしての地位を確固たるものにしているようだ。

ポルシェAG
新車販売台数_2017年1月-3月実績
________2017__2016__増減(%)
全世界_____59,689_55,974_+7%

ヨーロッパ___19,084_17,821_+7%

ドイツ_____7,160__5,994_+19%

アメリカ____15,099_14,168_+7%

米国______12,718_12,238_+4%

アジア太平洋、_25,506_23,985_+6%
アフリカおよび中東

中国______18,126_16,409_+10%