プロダクション車輌で史上最高 800cv を誇る V12 モデル、パフォーマンスとコンフォートラグジュアリーの最高峰へ
フェラーリ・ジャパン株式会社(所在地:東京都港区六本木、代表取締役:リノ・デパオリ)は5月23日の赤坂プリンス クラシックハウス(東京・千代田区)に於いて、今年のジュネーブ国際モーターショーで発表された「 Ferrari 812 Superfast 」を、日本の消費市場に向けて初披露した。
フェラーリは70年前から今日に至るまで、自動車ブランドとして、絶えることなく12気筒エンジン搭載のスポーツカーを市場に送り出してきたが、そんな同社の歴史に、新たな一歩を印すモデルとなった。
この812 Superfast は、プロダクション車輌では最強となる800cvの出力を持ち、フェラーリのなかでも最もパワフルなフェラーリを求める顧客に向けて開発された。
8,500rpmの回転数で最高出力を発生するフロント・ミッドシップマウントの同スポーツカーは、1 リットル当たりの出力比で123cvとなり、同数値はこれまでのフロント・ミッドシップエンジン車輌では到達できなかった性能となっている。
なお最大トルクは718Nm/7,000rpmで、その80 %以上を3,500rpm から発生させることで低回転域でのドライバビリティ―とピックアップ性を向上させている。
また812 Superfast は、フェラーリ初の電動ステアリング(EPS)を採用した。また前輪の電動操舵アシスタンスと、タイヤ・サイズと後輪操舵に基づくメカニカル・コンセプトとを組み合わせて機能させるバーチャルショートホイールベース2.0システム(PCV)を搭載。ステアリング入力への敏捷性と、レスポンスタイムの向上を目的に、バージョン 5.0 に進化したSSCをベースにしたビークルダイナミクス制御システムと統合されている。
空力面に於いては同社によると、アンダーボディ前部にアクティブフラップを設け、これをエアロダイナミック・バイパスを経由させることでダウンフォースを生成させていると云う。
具体的にはF12比でダウンフォースが10 %増加。リア・フェンダーダクトのダウンフォースも 8 %増加させている。
インテリアでは、主要な構成物が浮かんでいるように配置されるダッシュループデザインとして、人間工学を取り入れた新シートの他、新型ステアリングホイール、新たなインストルメントクラスター、最新のインフォテインメントが加えられている。
なおフェラーリは同モデルのために、70周年を記念するニューカラー、ROSSO SETTANTANNI(ロッソセッタンタンニ)を新色を開発している。最後に価格は税込で39,100,000 円となっている。
Ferrari 812 Superfast ウェブサイト
http://812superfast.ferrari.com
812 Superfast 諸元
エンジン
タイプ: V12 – 65°
総排気量: 6,496 cc
ボア & ストローク 94 mm x 78 mm
最高出力*: 588 kW(800cv)/8,500 rpm
最大トルク*: 718 Nm/7,000rpm
許容最高回転数: 8,900 rpm
圧縮比: 13.64:1
サイズ & 重量
全長: 4,657 mm
全幅: 1,971 mm
全高: 1,276 mm
ホイールベース: 2,720 mm
フロント・トレッド: 1,672 mm
リア・トレッド: 1,645 mm
空車重量**: 1,630 kg
乾燥重量**: 1,525 kg
重量配分: 47-53% フロント/リア
燃料タンク容量: 92 l
タイヤ & ホイール
フロント 275/35 ZR20; 10” J x 20”
リア 315/35 ZR20; 11.5” J x 20”
ブレーキ
フロント 398 mm x 38 mm
リア 360 mm x 32 mm
トランスミッション & ギアボックス
4WS / 7速 F1 DCT / E-Diff3
電子制御システム
SSC5 / CST with F1-Trac、ESP 9.1 プレミアム with高性能ABS / EBD, dual-coil SCM-E
パフォ―マンス
最高速度 340 km/h
0-100km/h加速 2.9 秒
0-200 km/h 加速 7.9 秒
100-0 km/h 制動距離 32 m
ドライウエイト・パワーレシオ 1.9 kg
燃料消費 & CO2排出ガス
燃料消費***: 14.9 l/100km
CO2排出ガス***: 340g CO2/km
* 国際単位系(SI)に則して、エンジン出力は kW にて表記し、同様の理由 CV でも表記しています。オクタン価 98(RON)燃料使用
** オプション装備車
*** HELE システム装備車による複合サイクル(ECE+EUDC)
7 年間メンテナンス・プログラム
カスタマー・サービスの充実を目指すフェラーリでは、812 Superfast に7年間のフェラーリ純正メンテナンス・プログラムを設定している。同メンテナンス・プログラムは、最初の車輌登録から7年間にわたり、すべての定期メンテナンスを保証するサービスである。
なおオーナー・チェンジの際にもプログラムは継続されるため、認定中古車購入者も、該当年内であればその恩恵を享受できる。
ちなみに例えば、20,000 kmごと、もしくは毎年 1 回。走行距離制限なしの定期メンテナンスでは、「純正スペアパーツ」とマラネッロのフェラーリ・トレーニング・センターでトレーニングを受けた有資格者による故障診断検査を受ける。ちなみに同サービスは、全世界の市場で展開するオフィシャル・ディーラー・ネットワークにて利用可能である。
Ferrari.com(日本語版):
http://www.ferrari.com/ja_jp/
http://812superfast.ferrari.com