デンソー、セラミック製品の一部事業譲渡に関する契約を締結

デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:林 新之助)は9月1日、日本特殊陶業(本社:愛知県名古屋市、社長:川合 尊)へ内燃機関製品に係るセラミック製品のうち、スパークプラグおよび排気センサー(O2センサー・空燃比(A/F)センサー)事業を譲渡することを同日開催の取締役会で決議し、事業譲渡契約を締結した。

現在、自動車業界では、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、電動車のさらなる普及が見込まれている。

また、地域・国毎に異なるエネルギー事情への対応が求められるため、パワートレインの多様化が進んでいく見通しでもある。

このような市場環境の変化の中で、各技術領域における製品の進化と、将来想定される市場規模に応じた持続可能な供給体制の構築が、自動車業界全体の課題であり続けている。

そんな背景を踏まえたデンソーは、2023年7月10日に、世界有数のセラミック技術力を持つ日本特殊陶業と、当該事業譲渡の検討を開始する基本合意を締した。

以降、デンソーと日本特殊陶業は、スパークプラグおよび排気センサーの技術・品質への拘りといった価値観を共有しながら、多岐に亘る検討と協議を重ね、その結果、事業譲渡の合意に至った。

また当該事業の譲渡により、両社が有する技術・モノづくりを融合させ、内燃機関の製品力向上に取り組んでいくとしている。

これによりデンソーは、これから本格的な普及が見込まれる電動化領域や水素等のクリーンエネルギー領域にリソーセスを最大限活用し、持続的成長を図っていく構えだ。

今事業譲渡契約についてデンソーは、「顧客や取引先、従業員などステークホルダーの皆様と丁寧な対話を重ねながら、こうした取り組みを着実に推進してまいります。

また、長年にわたり培ってきた幅広い技術基盤を活かして自動車業界に多様な選択肢を提供する一翼を担い、世界中の市場ニーズに応えるとともに、持続可能なカーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります」と話している。

事業譲渡の概要
1. 対象事業:スパークプラグおよび排気センサー(O2センサー・空燃比(A/F)センサー)
2. 契約締結日:2025年9月1日
3. 譲渡実行日:未定(各国・地域の競争法当局の承認取得等完了次第)

 
 




 
 

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