ダイムラーAG、不正操作疑惑を全面的に否定


昨今ドイツ国内に於いて、非政府組織のドイツ環境支援協会(DUH: The Deutsche Umwelthilfe)が展開している「排出ガス不正」に関する主張に対して、9月27日、ダイムラーAGが公式声明文を発表している。

ダイムラーAGによる声明文の内容は以下の通り。

非政府組織のドイツ環境支援協会(DUH: The Deutsche Umwelthilfe)が現在行っている主張、ならびにこれをめぐる憶測について、ダイムラーAG(ダイムラー)より改めて以下の通り説明します。

ダイムラーは、ダイムラー製自動車に対する排出ガス試験を不正に操作したとの非難を断固として否定します。

ディフィート・デバイス(試験中に排出ガスを不正に低減する機能)は、ダイムラーにおいてはこれまでも使用していませんし、今後も決して使用しません。

ディーゼルエンジンについてもガソリンエンジンについても同様です。ダイムラーのエンジンはあらゆる法的要求事項に適合し、これを遵守しています。

2015年9月25日、朝ダイムラー宛てに送付されたDUHによる要望書および同書に記された7件の質問に関しては、これらの主張はいずれもダイムラー製自動車には当てはまらないことを断言します。ダイムラーのエンジンの技術ソフトウェアはあらゆる法的要求事項に適合しています。

ダイムラー車が法的に要求される基準を満たしていないことを示す測定結果については、ダイムラーはまったく認知していません。

排出ガス試験については、実際の走行条件にもとづく排出量を測定する新しい方法を開発すべく、欧州およびドイツ国内で作業が進められており、ダイムラーもこれを積極的に支援しています。

ダイムラーは、ドイツ、欧州、米国の責任当局と緊密かつ建設的な方向で協力しており、試験に対してはあらゆる車両を積極的に提供します。

なお、DUHの採った手法及び公の場での主張に対しては、ダイムラーとして取りうる法的なオプションについて検討しています。