AUTOBACS SUPER GT第5戦の決勝レース『44th International Suzuka1000km』が8月30日、三重県・鈴鹿サーキット(1周5.807km×163周)で、3万4,000人の観客が見守るなか行われた。
8月の鈴鹿は、SUPER GTシリーズの中でも、最長の1000kmを走り切るレースだが、今回は、序盤の雨やアクシデントで予定周回173周を待たずに最大延長時間に到達したため163周で終了した。
その結果、予選9位スタートながら、最終的には後続に11分20秒以上の大差をつけたNo.36 PETRONAS TOM’S RC F(伊藤大輔/ジェームス・ロシター組)が、昨年に続き連覇を果たした。
一方GT300クラスでは、No.10 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート/千代勝正/富田竜一郎組)が今季2勝目を挙げている。
SUPER GT最長のレース距離1000km。そして44回を数える伝統のレースは、例年の厳しい残暑ではなく、夏にしては涼しさを感じるような小雨の中でスタート。
ポールポジションのNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)とNo.64 Epson NSX CONCEPT-GT(ベルトラン・バゲット)、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴)、No.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(小暮卓史)が、雨の滑りやすい路面の中、激しいトップ争いを繰り広げる。
しかし雨が止み、路面が乾きだした中盤以降に予選9位からポジションを上げてきたのは、No,36 PETRONAS TOM’S RC Fだった。
スタートを担当したジェームス・ロシターはピットインをするまでの雨の状況で4番手まで挽回。そして、続く伊藤大輔は2番手へと引き上げる。
途中2度のセーフティカー導入も彼らの障害にはならず、4回のピット作業も、LEXUS TEAM PETRONAS TOM’Sのピットクルーがそつなくこなし、再びロシターがスタリングを握るとついにトップに立つ。
この後、ドライ路面になると、後続をぐいぐい引き離し始めた。その間、序盤の雨やアクシデントによる遅れで、レースは1000km、173周を待たずにレースの最大延長時間18時25分を迎えたため、同周回数でピリオドが打たれ、後続に1分20秒以上の大差をつけたNo.36 PETRONAS TOM’S RC F(ラストドライバーはロシター)が163周を首位を獲得した。
PETRONAS TOM’S RC Fは今季初勝利。ドライバーは替わったもの、昨年に引き続き、この伝統の鈴鹿1000kmを連覇することになった。
2、3位には前戦富士に続き、No.38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路/石浦宏明組)、No.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)が入り、No.12 安田/オリベイラ組がランキングトップをキープした。
またGT300クラスの方は、クラス最大の88kgを搭載するNo.10 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート/千代勝正/富田竜一郎組)が、雨の降った序盤、予選2位から一時は8番手までポジションを下げる。
だが、雨が上がる着実な走りで順位を上げていき、中盤以降はNo.7 Studie BMW Z4(ヨルグ・ミューラー/荒聖治組)、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)と激しいデットヒートを繰り広げた。
その中でトップに立ったGAINER TANAX GT-R(千代)は、終盤Studie BMW Z4(ミューラー)の追い上げをわずか1秒差で振り切り、第2戦富士に続き今季2勝目を挙げた。
優勝選手コメント
【GT500クラス】
No.36 PETRONAS TOM’S RC F 伊藤大輔
「今回のレースには自信を持って臨みました。しかし、昨日のフリー走行ではミッショントラブルが出てしまい、予選ではQ1落ちとなってしまいました。
決勝レースは難しいコンディションになりましたが、最後まであきらめない気持ちで走りました。ジェームス(ロシター)がポジションを上げてきてくれて、スリックタイヤに替えるタイミングもうまくいったと思います。
結果が残せない状況が続いていましたが、(今年から乗る)36号車でやっと勝てたことがとてもうれしいです。この勢いでチャンピオン獲得を目指します」
ジェームス・ロシター
「今日は最高のレースになりました。とにかく、(伊藤)大輔がウェットタイヤからスリックタイヤに交換したタイミングがグレートでした。
スタートを担当しましたが、雨が降っている中で最初のスティントを走りました。そういう状況の中で走るのはチャレンジングだったけれど、前のマシンを何台も追い越すこともできて、とても楽しめました。
この勢いで、大輔と力を合わせて、チャンピオンを獲得したいと思います」
【GT300クラス】
No.10 GAINER TANAX GT-R アンドレ・クート
「レースに勝つことができて、最高の気分です。歴史のある鈴鹿1000kmレースで優勝することができ、また今回が(自身の)100戦目のGT参戦でもあったので、一生の思い出になります。
チームのみんなはいい仕事をしてくれたし、チームメイトにも恵まれました。今シーズンはチャンピオン獲得を目指します」
千代勝正
「しんどいレースでしたね。レース前にはウェイトハンディがあるので、厳しいレースになると思っていましたが、予選では2位になることができ、自分としても満足できました。
決勝のウェット路面では厳しい状況もあったのですが、タイヤ交換のタイミングも良く、その後、他車をオーバーテイクすることもできました。アンドレ(クート)の100戦記念のレースで勝てたことも良かったと思います」
富田竜一郎
「今日のコンディションの中で前半スティントでは勝負は難しいと思っていました。
しかし、いろいろな要素が重なって、ポジションを上げていくことができました。チームの力を発揮することができた結果、いいレースになりました。
富士で優勝した時はあまり力になれなかった(決勝を走行しなかった)のですが、今回はなんとかレースを戦うこともでき、とてもうれしいです」
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