パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役 社長:津賀 一宏、以下:パナソニック)は、ゼテス・インダストリーズSA(Zetes Industries SA:以下「ゼテス社」)の発行済株式100%の取得と、同社の非上場化を完了した。
この「ゼテス社」は、ベルギー ブリュッセルに本社を置き、物流・人物認証とモビリティソリューションのマーケットリーダーである。
同社は、今後パナソニックグループの一員として、CEOのAlain Wirtz(アラン・ウィルツ)氏が率いる現経営陣の下、ゼテスブランドで引き続き事業を展開していく。
ゼテス社買収の経緯は、まず2017年4月28日、相対取引によりゼテス社の発行済株式の57.01%を取得。
その後、ベルギー法に基づく義務的公開買付け(TOB)を開始。このTOB実施の結果、2017年6月22日には、発行済株式の95%以上を保有するに至った。
そして2017年7月13日、ゼテス社のユーロネクスト・ブリュッセルにおける株式上場を廃止に。さらに7月19日にスクイーズアウト手続を行い、発行済株式の100%の取得を完了した。
パナソニックでは同社の買収は、自社が力を入れるB2Bソリューション分野の中の重点領域のひとつである「物流」に於いて、重要な意味を持つと述べている。
具体的にはパナソニックは今後、倉庫などの省人化、省力化を可能とする物流ソリューションを強化していく意向としており、加えて、公共分野でのID発行などのセキュリティ対策に貢献する人物認証ソリューションの展開など、国際環境下に於ける事業領域の伸張に、「ゼテス社」が大きく寄与すると考えているようだ。
先の通りだがゼテス社の非上場化を受け、パナソニックは迅速で強い連携を目指し協業展開を加速していく構え。
例えば、ゼテス社が強みを持つ物流ソリューション分野では、パナソニックの先端研究開発力を融合。併せてゼテス社のソリューションの日本国内を含むグローバル市場への展開を推し進めていく意向だと云う。