仏・ルノー S.A.S.(本社:仏・ブローニュ=ビヤンクール、CEO:カルロス ゴーン、以下、ルノー)は2月16日(フランス中央時間)、先頃より公然の秘密として噂されてきたアルピーヌ(Alpine)ブランドの復活計画を正式に公表した。
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同日発表の席上で、ルノーの会長兼CEOのカルロス・ゴーン氏は、「ルノーのDNAにはモータースポーツ馳せる想いと、スポーツカーに対する魂が込められている。
そんな当社は、先ごろルノーF1チームの復活を発表したが、今日は、かつてモンテカルロラリーで活躍した当社製スポーツカーの原点であるアルピーヌを発表する」と述べ、2017年にスポーツプレミアムカーセグメント市場への投入を予定している新たなアルピーヌのコンセプトカー「アルピーヌ・ビジョン」を披露した。
この新たなアルピーヌは、1973年にレデレ家からルノーに株式を譲渡され、ルノーの傘下となった「ソシエテ・デ・オートモビル・アルピーヌ・ルノー」のアルピーヌA110 Berlinetteをモチーフにしている。
今回の新コンセプトカーには、車体のミッドシップ部にルノー・スポールが新たに設計を手掛けた4気筒ターボエンジンが搭載される見込み。
今後、市販モデル発売に至るまで車両開発を手掛けるのは、1956年にフランスのレーシングドライバーとしてデビューし、ルノーのディーラーを経営したジャン・レデレ氏の流れを受け継ぐアルピーヌ・マネージングディレクターのマイケルファン・デル・サンデ氏。
同氏は「今回、我々にアルピーヌ復活を託されたことをとても誇らしく思います」と述べ、さらに来たるべき市販モデルに於いては、0-100km/hを4.5秒以内で駆け抜ける事を目指していると語った。
その新生アルピーヌのエクステリアデザインは、シンプルなテーパーシルエットの車体後部に、エンジン冷却のためのエアインテークを持ち、特徴的な丸型ヘッドライトやダイヤモンド型アーチを持つホイールを備えるなど、まさにかつてのルノー・アルピーヌが帰って来たと思えるものとなった。
一方、インテリアデザインは、革、カーボンファイバー、アルミニウムとの複合的な素材を組み合わせており、クラシカルイメージを持ち合わせながらもモダーンかつ実に現代的なモード処理となっている。