クラリオンの観光バス向け運行支援システム、日野・いすゞで採用


操作性向上と省スペース化が実現する集中操作システム採用へ。フルデジタルサウンドシステムも初めて標準搭載される

クラリオン株式会社(本社:埼玉県さいたま市中央区、執行役社長兼COO:川端 敦、以下、クラリオン)は6月28日、日野自動車株式会社の「日野セレガ」、いすゞ自動車株式会社の「GALA」に、同社の観光バス向け新型システムが採用されたと発表した。

クラリオンは予てから、観光バス向けに多彩な車載製品、安全運転支援システムなどの先進製品を提供している。

そうしたなか、今回採用された新型システムは、これまで別々の機器として装着していたAV、マイクアンプ、地デジ、ラジオ、ナビゲーションなどの機能を一つのユニットにまとめることで省スペース化を実現。

日野セレガ 運転席(ProShift7搭載車)

運転席モニターのタッチパネルでの集中操作をおこなう事で、操作性の向上も実現している。加えて、カメラを最大で3台まで接続できる入力機能により、車両後方・側方の安全確認サポートカメラなどの操作も運転席モニターで行える。

ガイド席モニターでは、オーディオ、マイクなどナビ機能以外の操作が行える他、USBメモリに記録されている観光情報、写真などのPDFやJPEGファイルを客席モニターを通し乗客に提供可能だ。

併せて、クラリオン独自のフルデジタルサウンドシステム(以下、FDS)も初めて標準採用された。

乗客は、バス向けFDS専用エンクロージャーと音響チューニングを施したフルデジタル伝送によるクリアで高音質なサウンドを楽しめる。なお、新型システムを装着する大型バスはジェイ・バス株式会社が製造、7月3日に発売される予定となっている。

ちなみにFDSは、クラリオンが世界で初めて製品化した。具体的には、エコとプレミアムを両立するフルデジタルサウンドシステムである。

これはデジタル信号処理技術「Dnote」とクラリオンが長年培ってきた車載音響技術を融合することで生まれたもの。

デジタル音源からスピーカーまでのフルデジタル伝送により、ハイレゾ音源も劣化させることなくダイレクトにスピーカーへの入力を可能とし、高音質で原音に忠実な音を実現する。さらに、デジタル信号を効率良く音に変換することで、高出力と低消費電力の両立を実現していると云う。