環境配慮型輸送により、サステナブルな万博運営に貢献
NIPPON EXPRESSホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 社長執行役員:堀切智)傘下の日本通運(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:竹添進二郎)は8月25日は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に関わる輸送事業で次世代バイオエネルギーのRD(リニューアブル・ディーゼル)燃料を当該トラック車両に使用し、環境負荷低減に配慮した輸送サービスを開始した。
このリニューアブル・ディーゼル(RD)とは、廃食油や廃動植物油など「食料と競合しない」原料から製造される次世代バイオ燃料を指すもの。
既存のディーゼル車両や建設機械、発電機、船舶などを改造せずにそのまま使用でき、ライフサイクル全体での温室効果ガス(GHG)排出量を大幅に削減できるため、脱炭素化の切り札として注目されている。
今回の取組みの背景は、NXグループが長期ビジョン「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現に向け、気候変動への対応強化を重要課題(マテリアリティ)のひとつと位置づけ、自社事業内でCO2排出削減に努めると共に、顧客のCO2排出削減に貢献する商品・サービスの創出を推進しているため。
また日本通運が大阪・関西万博で「場内貨物取扱指定事業者」や「推奨物流事業者」の指名を受けるなど、グループ全体で大阪・関西万博をサポートしていることもある。そこで今回、会場内の輸送業務に於いて、NX商事および伊藤忠エネクスと連携し、トラック車両にRD燃料を使用している。
日本通運では、今後も同輸送ではRD燃料を活用し、大阪・関西万博に関わる多様な荷物の運搬業務を担っていく。
併せて会場内で発生する廃棄物の管理・収集・運搬処理業務も博覧会協会から受託していることから、Reduce・Reuse・Recycle(3R)の推進による資源循環にも貢献していく考えた。
そのための分別誘導を行う「3Rステーション」の整備・運営では、多言語対応資材の調達・設置や運用を通じて、国際色豊かな来場者にも対応したリサイクル支援を実施していく。
以上の取り組みに関してNXグループは、「カーボンニュートラルや脱炭素社会の実現に向けてCO2排出量削減に貢献する物流サービスを開発・提供し、これからもお客様のサステナビリティ経営をサポートしてまいります」と結んでいる。