10FF、岐阜県高山市へ11基の急速充電器を設置

テンフィールズファクトリー(10FF/本社:京都府相楽郡精華町光台1-7けいはんなプラザ9F、代表取締役:市川 裕)は、先の5月9日、岐阜県高山市へ11基の急送充電器を設置した。

より具体的には、10FFと岐阜県高山市は「高山市EV急速充電器の設置・運営に関する協定」の締結式を高山市役所に於いて、田中明市長と締結式を実施。

この協定に沿って10FFは、現時点で高山市内11箇所に設置されている急速充電器を今年度中に、自社取扱いの最新型EV急速充電器「FLASH」に順次更新。以降、その管理及び運用を担っていくという。

ちなみに同社はこれまで、「地域と共に築く、次世代EVインフラ」とした事業テーマを掲げて、大阪市や神戸市、奈良県宇陀市、和歌山県かつらぎ町など、様々な自治体と連携してEVインフラの整備・拡充に取り組んできている。

今回の高山市との協定もその一環であり、地域ニーズに即した持続可能な充電ネットワークの提供を通じて、脱炭素社会の実現に貢献していきたい考え。

同社では、「今後も当社は、全国の市区町村との提携をさらに推進し、地域ごとの課題に応じたEVインフラ構築に取り組んでまいります」と話している。

岐阜県はEV普及率全国1位

さて今回、同社が急速充電器を設置した岐阜県エリアは、人口1万人あたりのEV・PHEV保有台数で全国第1位(出典:EV充電エネチェンジ調査/2024年12月)という高いEV普及率を誇っていてるという。

そうした背景のもと、同社では高山市内の充電環境を更に整備・強化することは、地域住民や観光客の利便性を高めるだけでなく、県全体の環境目標達成にも寄与するとした。

なお今回、設置したEV急速充電器FLASHは、は高出力で短時間充電を可能にする急速充電器。同モデルは、日本国内で流通する全てのEV充電を可能とするCHAdeMO規格と、TESLA規格のNACS規格の2つの充電規格をカバーするハイブリッド充電器となっている。

従ってアダプターなしで充電できることから、充電速度を落とさずに、早い充電速度を実現する(他の多くの充電器のケースでは、充電アダプターを介した充電となることから充電速度が低下するケースがある)。

また高山市には、これまでEV充電器は20kWと50kWの2種類のものしかなった。そこで最大出力240kWの急速充電器FLASHに入れ替えることで、従来高山市にあった充電器に比べて、理論上5~12倍の充電速度を実現すると同社では謳っている。

また非会員制の採用により、クレジットカードや各種QRコード決済が利用可能としているため、普段利用しない一見の顧客でも手軽に利用が可能という。

協定の概要と当地に於ける展開策は以下の通り

対象箇所:高山市内の急速充電スポット11箇所
導入機種:EV急速充電器「FLASH」(CHAdeMO規格とNAC企画対応・240kwモデル)
設置先:
高山市役所
上宝支所
平湯バスターミナル
ほおのき平スキー場
飛騨高山御嶽トレーニングセンター
道の駅ひだ朝日村
道の駅飛騨たかね工房
道の駅飛騨街道なぎさ
道の駅パスカル清見
道の駅ななもり清見
道の駅桜の郷荘川
稼働予定:2025年夏以降、順次稼働開始予定