ヴァレオ、東証一部上場・市光工業の連結子会社化を目的に同社株式の公開買付を開始


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自動車部品サプライヤーの仏・ヴァレオ(本社:フランス・パリ、CEO:ジャック・アシェンブロワ /Jacques Aschenbroich)は11月22日、東証一部上場・市光工業株式会社の連結子会社化を目的に、同社株式の公開買付を開始すると発表した。

ヴァレオは、2000年4月27日に市光工業に資本参加し、現在の資本中持株比率は31.58%に上る。

表題・主要日程とプロセス
株式公開買付に於いてヴァレオは、1株408円という価格を市光工業の株主に提案する。公開買付は2016年11月24日に開始、2017年1月12日に完了予定としている。

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今回の買付は、市光工業の資本の最低50.09%を取得するために必要な条件であり(すでにヴァレオが保持している株式も考慮)、併せてヴァレオは、引き続き東証市場で取引される市光工業の株式の流動性を確保するため、市光工業の資本における最高比率を55.08%とする。

戦略の根拠
2000年、ヴァレオが少数株主として市光工業に資本参加して以来、照明のスペシャリストである両社は、実りある協力関係を築いてきた。

今日、特にLEDの普及とLEDを使用した数多くの革新的機能の登場などといったテクノロジーの転換は、照明製品市場に大きな影響を及ぼしており、ヴァレオは、市光工業のアライアンスで日系自動車メーカーに提供する製品ラインを拡充するべく、両社の関係をより深めることにした。

事業戦略にあたってヴァレオは2014年初頭から、シルヴァニアとのジョイントベンチャー企業の株式50%をオスラムから買付け、車両照明システムの総合的な製品幅を広げることを目的に、大きな戦略的ステップを踏み出してきた。

今回の市光工業株公開買付では、日本を中心に、タイ、マレーシア、インドネシアといったアジア市場でリーダー的存在の生産拠点を統合することとなり、同時に照明製品市場におけるヴァレオと市光工業の新しい協力関係発展を方向付ける、決定的な新しい一歩となる。

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価値の創造
市光工業は、10,214,300万円 の総売上[2016年3月31日現在]を実現し、従業員の数は5,258人を数えるが、その利益率は、現在ヴァレオの利益率を下回る。

しかし照明関連事業を統合して、わずか数年のうちには市光工業の実績もグループ全体の実績に近いレベルまで引き上げる計画であるとしている。

今後ヴァレオと市光工業は、今公開買付を通して(1)ワールドワイドな製品幅にもとづく販売拡大のシナジー効果、(2)生産拠点の最適化、(3)研究開発分野でのシナジー効果、(4)革新的照明製品の価格に占める割合が次第に高まっているエレクトロニクス部品の共同購買によるシナジー効果、(5)管理部門のシナジー効果、といった成果を目指す構えだ。