株式会社ホンダ・レーシング(本社所在地:埼玉県朝霞市泉水3-15-1、代表取締役社長:野村欣滋、以下、HRC)は、FIMロードレース世界選手権MotoGPクラスで、ワークスチームの「レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)」から参戦中のダニ・ペドロサ選手(30歳、スペイン出身)との契約を2年間延長することで合意した。
HRCでは、ペドロサ選手の世界選手権250戦目となる、今週末のイタリアGPの前に合意に至ることができたとしている。
ペドロサ選手は、2001年にロードレース世界選手権125ccクラス(現Moto3クラス)でデビュー後、すべてHondaライダーとしてのキャリアを築き上げてきた。
これまでに125ccクラスで1回(2003年)と、250ccクラスで2回(2004年、2005年)の、計3回チャンピオンを獲得。
ロードレース世界選手権最高峰のMotoGPクラスに、レプソル・ホンダ・チームから参戦を開始した2006年以降、同クラスで年間ランキング2位が3回(2007年、2010年、2012年)、そして3位6回(2008年、2009年、2013年)。
他のHondaライダー比、最多の142回の表彰台フィニッシュの記録を残し、うち51勝はミック・ドゥーハンの記録(54勝)に迫る。そんなペドロサ選手は、現在年間ポイントランキング4位で今週末のイタリアGPに挑む。
ダニ・ペドロサ選手のコメント
「レプソル・ホンダ・チームとの契約の延長合意を発表することができて、とても満足しています。
また、さらに2年間、私への信頼を示してくれたHondaに感謝しています。レースを始めたころからずっと一緒に戦ってきたこの会社と、これからもレースを続けていくことが、最良の方法だと考えています。
交渉が速やかに終わったことで、レースに集中することができうれしいです。今週末のイタリアGPで全力を出し切るつもりです」
株式会社ホンダ・レーシング取締役副社長中本修平のコメント
「この度、ダニ・ペドロサ選手と契約更新をすることができて、とてもうれしく思います。
また、彼のHondaおよびHRCに対する信頼に感謝しています。ペドロサ選手とは長年一緒に戦ってきましたが、彼の情熱と献身的な姿勢は全く変わりません。
また、ペドロサ選手の経験からくる能力は、今後のマシンを開発する上で貴重な役割を果たします。我々は彼のすべての才能が活かされるよう、ベストを尽くします」
ダニ・ペドロサ選手の主な戦績
<MotoGPクラス>
・参戦数:171回
・表彰台登壇回数:101回(優勝:28回、2位:38回、3位:35回)
・ポールポジション回数:28回
・最速ラップ獲得数:41回
・年間2位獲得:2007年、2010年、2012年
・年間3位獲得:2008年、2009年、2013年
<250ccクラス(現Moto2クラス)>
・参戦数:32回、チャンピオン獲得:2004年、2005年
・表彰台登壇回数:24回(優勝:15回、2位:8回、3位:1回)
・ポールポジション回数:9回
・最速ラップ獲得数:15回
<125ccクラス(現Moto3クラス)>
・参戦数:46回、チャンピオン獲得:2003年
・表彰台登壇回数:17回(優勝:8回、2位:4回、3位:5回)
・ポールポジション回数:9回
・最速ラップ獲得数:5回
ダニ・ペドロサ選手は、1985年9月29日生まれ。スペイン・カタルーニャ州出身。身長1m58cm・体重51 kgとGPライダーのなかでも小柄。謙虚で控えめな性格のライダーである。
幼少より二輪レースの才能を見いだすも、経済的な問題から継続できず。1999年にスペインの大手通信会社・テレフォニカのGPライダー養成プロジェクトに応募したことから道が開けた。
2000年に国内選手権から本格的な二輪レースにデビューした。最高峰のMotoGPクラス参戦4戦目(2006年5月14日・中国GP)にして、1996年の阿部典史と並ぶ20歳227日で初優勝を果たしている。