三菱自動車、2015年度第3四半期決算及び通期業績見通しを発表


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三菱自動車工業株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長兼COO:相川哲郎、以下、三菱自動車)は1月3日、2015年度(2016年3月期)第3四半期決算及び2015年度通期の業績見通しを発表した。

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(1).業績概況
2015年度第3四半期累計期間(2015年4月1日~12月31日)の売上高は、前年同期比734億円(5%)増の1兆6,620億円となった。

営業利益は、市場措置費用の増加はあったが、コスト低減努力や台数・車種構成等の改善により、前年同期比12億円(1%)増の1,020億円に。

経常利益は、前年同期比134億円(11%)減の1,067億円となった。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、米国生産終了に伴う特別損失として153億円を計上し、前年同期比219億円(22%)減の767億円としている。mitsubishi-motors-fiscal-2015-third-quarter-results-and-announced-a-full-year-earnings-forecast20160204-1

【財政状態】
第3四半期連結会計期間末の総資産は、第2四半期連結会計期間に実施した販売金融債権の譲渡などにより、1兆4,614 億円(前年度末比△1,214 億円)となり、そのうち現金及び預金は4,847 億円(前年度末比+444 億円)となっている。

負債合計は7,538 億円(前年度末比△1,582 億円)となり、そのうち有利子負債残高は、第2四半期連結会計期間に実施した販売金融債権譲渡に伴う借入金の減少などにより、330億円(前年度末比△1,115 億円)とした。

純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上や配当金の支払い、期末日の為替レート影響による為替換算差額が減少したことなどにより7,076 億円(前年度末比+368 億円)となった。

平成 28 年3月期通期連結業績予想数値の修正(平成 27 年4月1日~平成 28 年3月 31 日)mitsubishi-motors-fiscal-2015-third-quarter-results-and-announced-a-full-year-earnings-forecast20160204-2

平成26年度第3四半期連結累計期間(自 平成26年4月1日 至 平成26年12月31日)報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報mitsubishi-motors-fiscal-2015-third-quarter-results-and-announced-a-full-year-earnings-forecast20160204-3

(地域に関する補足情報)外部顧客の所在地を基礎として区分した外部顧客に対する売上高mitsubishi-motors-fiscal-2015-third-quarter-results-and-announced-a-full-year-earnings-forecast20160204-4

連結子会社の所在地を基礎として区分した売上高及び営業利益又は営業損失mitsubishi-motors-fiscal-2015-third-quarter-results-and-announced-a-full-year-earnings-forecast20160204-6

平成27年度第3四半期連結累計期間(自 平成27年4月1日 至 平成27年12月31日)報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報mitsubishi-motors-fiscal-2015-third-quarter-results-and-announced-a-full-year-earnings-forecast20160204-8

報告セグメントごとの資産に関する情報
報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報(固定資産に係る重要な減損損失)では、「自動車」セグメントにおいて、減損損失を計上。なお、当該減損損失の計上は、1,486百万円となった。

(2).販売台数
2015年度第3四半期累計期間の販売台数は、前年同期比19千台(2%)減の787千台となった。日本では、登録車は増加したものの、軽自動車が減少したことにより、前年同期比13千台(16%)減の66千台となった。

北米は、『アウトランダー』、『アウトランダー・スポーツ(日本名:RVR)』を中心に販売が好調に推移したことなどにより、地域全体で前年同期比16千台(19%)増の101千台となっている。

欧州は、西欧で、ドイツやイギリスを中心に販売を伸ばし、前年同期比21千台(18%)増の129千台となったが、ロシアにおいて、経済情勢の悪化と為替悪化に伴う値上げにより、販売台数が落ち込み、地域全体では前年同期比14千台(8%)減の157千台となった。

アジアは、10月に発売した新型『パジェロスポーツ』が好調なタイで前年同期を上回ったが、中国やインドネシアで減少し、アジア全体で前年同期比15千台(6%)減の242千台となった。

その他では、中東・アフリカで販売を伸ばし、その他地域全体で前年同期比7千台(4%)増の221千台となった。

(地域に関する補足情報)外部顧客の所在地を基礎として区分した外部顧客に対する売上高mitsubishi-motors-fiscal-2015-third-quarter-results-and-announced-a-full-year-earnings-forecast20160204-9

連結子会社の所在地を基礎として区分した売上高及び営業利益又は営業損失mitsubishi-motors-fiscal-2015-third-quarter-results-and-announced-a-full-year-earnings-forecast20160204-10

(3).2015年度業績見通し
本第3四半期累計期間の実績、及び、直近の経済状況や市場動向等を踏まえ、2015年度通期(2015年 4月1日~2016年3月31日)の売上高予想を以下のとおり修正した。

販売台数: 1,053千台(対2015年10月27日公表計画値±0)
売 上 高: 22,600億円(同200億円減)
営業利益: 1,250億円(同±0)
経常利益: 1,300億円(同±0)
当期純利益(*): 1,000億円(同±0)

(*)親会社株主に帰属する当期純利益

<平成28年3月期 第3四半期決算>(連結)mitsubishi-motors-fiscal-2015-third-quarter-results-and-announced-a-full-year-earnings-forecast20160204-11

なお、本決算の本流とは異なる内容ではあるが、同社は本年度中に公開予としていた新中期経営計画に先立ち、来る2020年までに同社が目指す開発商品についての考え方にも触れた。

それによると「SUVとEVへの注力」を強く押し進める意向であり、翌2017年度にPHEVの「新小型SUV」を投入、さらに翌々年度には「アウトランダー」のフルモデルチェンジを実施。2019年度には、先の考え方に沿った新型「RVR」のリリースが行われると公表した。

なおこれらは今後2020年に掛けて、同社がリリースしていく14の新型車投入計画の一環となる。一方、選択と集中を鮮明化させるため、次期「ランサー」については、現ランサー生産先の中華汽車への開発委託を検討していくとしている。