日本出版販売株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平林 彰、略称:日販)と、株式会社あゆみBooks(本社:東京都豊島区)は12月19日(土)に、あゆみBOOKS荻窪店を「文禄堂(ぶんろくどう)荻窪店」と名を改め、リニューアルオープンした。
この「あゆみBOOKS」。そのルーツは江戸から明治へと時代が大きく変わる頃、日本橋東中通に店を構えた「書肆文禄堂」が源流だ。
小説、戯作、川柳に凝り、自らも筆を執った当時の主人・京藁兵衛が商う書肆文禄堂は、谷崎潤一郎の作品に登場するなど、当時の文人たちに心から愛された書店として賑わっていた。
その後、刻が移り変わる中でいつしか名を改めて、今日、あゆみBOOKSとして21世紀を迎えた。
そんな同店は、南荻窪の住宅街と、大きな公園を商圏に持つという独自の環境資産を活かし、「人が集まる、人に逢いに行く」書店をコンセプトに、かつての「文禄堂荻窪店」として再出発を果たしたのである。
この期に、店舗の間口を約4mもの大開口に変更。より気軽に立ち寄れる敷居の低い店構えとし、また温かみのある照明や什器を使用した雑貨売場を新設するなど、本だけでなく、様々な商材を提案していく売場も設けた。
そうした同店の1番の特徴は、書店への来店機会がめっきり減った現代人を、ただひたすら待ち続けるのではなく、書棚自らが先のコンセプト通り「人が集まる、人に逢いに行く」ようにした所にある。
そこで同店では、電気自動車(EV)の開発・製造を行うベンチャー企業・株式会社日本エレクトライク(本社:神奈川県川崎市中原区、代表取締役:松波登、以下、日本エレクトライク)から3輪EVのエレクトライクを導入。このマイクロカーをベースに移動書棚車を仕立て上げた。
この「動く書棚」は、約400冊の書籍・雑誌を収納することができ、野外イベントなど、人の集まる場所へ積極的に出張し、本の販売を行う。
また書棚自身が「人に出逢うために」外出しない日は、ちょっと変わった「書棚」として、所蔵400冊のうちの一冊を手に取ってくれる読者を、書店の片隅でひっそりと待っている。
同店では今後、この動く本棚を「人に逢いに行く書棚」として機能させ、人と本との接点をさらに広げていく構えだ。
なお「人に逢いに行く」取り組みのひとつとして、来る1月23日(土)~24日(日)に渋谷区の代々木公園で開催される「earth garden “冬”」に出店する。町の書店が激減する中、人と本の接点を増やすため、その出逢いの場を作り出していく。
●店舗概要
店名:文禄堂荻窪店
坪数:60坪
住所:東京都杉並区荻窪5-30-6 福村産業ビル1F
電話番号:03-3392-2271
営業時間:月~土 9:00-25:00
:日・祝 10:00-24:00(年中無休)
http://bunrokudo.jp
問い合わせ
株式会社あゆみBooks
TEL:03-6909-8771 FAX:03-5949-3617
日本出版販売株式会社
TEL:03-3233-3829 FAX:03-3295-4075