日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は、2014年度に実施した「第31回 日産 童話と絵本のグランプリ」の大賞2作品を、BL出版株式会社より出版。これら2作品は、12月16日より全国の書店で販売される。
今回出版する童話作品は、第31回グランプリ童話部門で2,457編の応募作品の中から大賞に選ばれた、山本 早苗氏の作品 『タンポポの金メダル』。
この童話には、同グランプリ第3回絵本部門で大賞を受賞した、青井 芳美さんの挿絵を配した。同時に第31回グランプリ絵本部門の370編の応募作品の中から大賞に選ばれた、たなか やすひろ氏の作品 『せかいのはての むこうがわ』も絵本作品として出版する。
日産自動車は、「教育への支援」を社会貢献活動の重点分野の一つと定め、さまざまな取り組みを行っている。
同グランプリは、同社の社会貢献において32年の歴史をもつ中心的な活動であり、「才能ある新進作家の育成」と「子どもたちに良書を届ける」ことを目的に継続してきた。
同社は、優れた童話と絵本を多くの子どもたちに楽しんでもらうため、第1回(1984年)より出版作品を全国の公立図書館等に寄贈している。
今年も日本国内の図書館約3,400館と、同社の事業所近隣の保育園・幼稚園など約700園に寄贈を行う予定。第1回から寄贈した本は、累計で約20万冊以上に上る。
また、2010年度からは、同社の海外事業拠点周辺の日本人学校や日本語補習校へも絵本の寄贈をはじめている。
更にポルトガルにおいては、現地事業会社である日産イベリア自動車会社が行政や学校と連携し、2012年より同国内で新たに絵本のコンテストを開始するなど、「子どもと本」の分野における取り組みは海外にも拡大した。
なお、今年度の「第32回 日産 童話と絵本のグランプリ」作品募集は、10月31日をもって終了し、入賞作品の発表は2016年3月初旬を予定している。
●童話の概要
タイトル:『タンポポの金メダル』
年をとって長く歩くのがつらくなったアイコさんのために奮闘する、双子のバス停『ノボル』と『クダル』の様子を描いた、柔らかいユーモアが魅力を添える暖かい作品。
作者:山本 早苗
島根県出身、福岡県久留米市在住
2013年第25回新美南吉童話賞優秀賞受賞。
絵の作者:青井 芳美
岡山県出身、大阪芸術大学美術学科卒業。第3回ニッサン童話と絵本のグランプリ絵本大賞受賞。1996年イタリア・ボローニャ国際絵本原画展入選、星の都絵本大賞受賞。
価格:1,300円(税別)
●絵本の概要
タイトル:『せかいのはての むこうがわ』
行き止まりの道の向こうに何があるかを空想していた少年が、ある日その先へ行ってみようと思い立ち、その探検後のわくわく感を友人と分かち合いたいと願う、成長の物語。
作者:たなか やすひろ
東京都荒川区在住。第29回 日産 童話と絵本のグランプリ絵本の部佳作
価格:1,300円(税別)