ヤマハ発動機株式会社(本社:静岡県磐田市、社長:柳弘之、以下、ヤマハ発動機)は、水冷直列3気筒エンジンをアルミ製フレームに搭載し、“Neo Retro”※1の世界を提唱する新製品「XSR900」および、2016年4月15日より、ヤマハ発動機創業60周年記念カラーの「XSR900」60thAnniversaryを発売する。
なお「XSR900」60th Anniversary は、2016年2月23日から 2016年9月末日までの受注期間限定モデルで期間内における予約受注分を販売する。予約窓口は全国の「ヤマハスポーツバイク取扱店」で行う。
「XSR900」は、<“The Performance Retro-ster”>をコンセプトに開発、味わいのあるレトロな外観と先進技術によるパフォーマンスを合わせもつモデル。
現行「MT-09」に搭載している水冷直列3気筒エンジンに TCS(トラクションコントロールシステム)や、 A&S(アシスト&スリッパー)クラッチなどを装備し、高次元なファン・エキサイトメントの走りを提供。
ボディは、オーセンティックなイメージを強調する CMFG※2デザインを織り込み、多彩な加工法による金属の素材感で表現した。また、ABS を標準装備している。
※1 “Neo Retro” ;「スーパースポーツ」「ネイキッド」といった従来のカテゴリーを超え、レトロな外観やその背景の物語性を秘めながらも、先進技術に基づくエキサイティングな走りを楽しめるモデルのカテゴリー。
※2 CMFG ;カラー、マテリアル、フィニッシュ、グラフィックの略称。
主な特徴
1) 走行モードを選べる軽量3気筒エンジン
“クロスプレーンコンセプト”に基づく845cm3の水冷直列3気筒・DOHC・4バルブエンジンを搭載しています。コンパクトな燃焼室により素早い燃焼を図り、優れた出力・トルク特性を引き出す。
YCC-T(電子制御スロットル)やメッキシリンダー、アルミ鍛造ピストン、1次偶力バランサー、FS(破断分割)コンロッドなどを投入、走行状況や好みに応じてエンジン特性を3種から選べるYAMAHA D-MODE(走行モード切替システム)も採用している。
2) TCS(トラクションコントロールシステム)
発進・加速時に良好なトラクションをもたらすTCSを搭載した。発進・加速時に後輪のスピン兆候が検知されると、(1)点火時期、(2)燃料噴射量、(3)スロットル開度(YCC-T)を統合制御することで滑らかな走行性を支援する。制御の強さは「1(弱)」「2(強)」「OFF」から選択できる。
3) レバー操作荷重も低減するA&Sクラッチ
A&S(アシスト&スリッパー)クラッチを採用した。減速時の穏やかな車体挙動、軽いクラッチ操作荷重により市街地での軽快な走りに貢献。クラッチ操作荷重は「MT-09」比約 20%低減した。
4) オーセンティックな印象を強調する CMFG デザイン
ボディには CMFG デザインを積極的に織り込みました。タンクカバーとリアフェンダーにはアルミプレス材、サイドカバーパネルとメーターブラケットには 5 ㎜厚アルミプレス材、前フェンダーブラケットとライトステーにはアルミ製ダイキャスト、タンク懸架ステーは鍛造アルミ材を採用。
金属が持つ素材感を強調しながら、シンプルなシルエットの中に独自の世界観を伝えている。
5) 手仕上げによるアルミ製タンクカバー
マットグレー車のアルミ製タンクカバーは、手作業によるバフ掛け後、マットクリアー塗装による”ヘアラインマット仕上げ”と呼ぶクリア塗装を施した。
バフ掛けの方向や粗さは製品毎に少しずつ異なる“オンリーワン”となっている。
ブルー車のタンクカバーは、このバフ掛け部分をマスキングで残して側面を塗装。マスキングで残ったヘアライン部をグラフィックの一部に見立てることで、往年のグラフィックをオマージュしました。シートはレザーの風合いを伝える新色「バーガンディ」(ワイン色)とした。
6) 「XSR900」60th Anniversaryの仕様(受注生産)
「XSR900」60th Anniversaryは、標準モデルの仕様のまま、(1)“スピードブロック”グラフィックを織り込んだアルミ製タンクカバー、(2)ゴールド仕上げのフォークアウターチューブ、(3)ブラック塗装のヘッドランプケース、(4)イエローのコイル採用リアサスペンション、(5)専用エンブレムなどを採用している。