フォルクスワーゲン ブランド、ベルリンで2,000台の電気自動車を利用してカーシェアリング サービスに参入
独フォルクスワーゲン AG(本社:ドイツ・ニーダーザクセン州ヴォルフスブルク、グループCEO:ヘルベルト・ディース)傘下のフォルクスワーゲンブランドは8月23日(ドイツ現地時間)、電気自動車を配する新たなカーシェアリングサービスを開始すると発表した。
https://youtu.be/TIIbVuIZmDI
サービスブランドは“We Share”と題し、同サブ ブランドの下で一部の大都市を皮切りに広範囲なEVシェアリングを展開。当初はドイツの首都ベルリンで実施。具体的なサービスを開始する2019年第2四半期の時点で1,500台の「e-Golf(e-ゴルフ)」を導入。さらにその後500台の「e-up!(e-アップ!)」を追加する予定としている。
さらに2020年以降、これらのモデルに加え新たにラインナップに加わるフォルクスワーゲンの新EV「I.D.(アイ.ディ.)」ファミリーへと徐々に置き換えていく計画であると云う。
クルマを持っていない人を対象とする最初のサービス“We Share”は、2019年第2四半期にサービスを開始する予定
同計画についてフォルクスワーゲンブランドセールス担当取締役のユルゲン シュタックマン氏は「私たちは、都市の若いユーザーに、e-モビリティに親しんでもらいたいと考えています。
ベルリンの人々は、私たちの全く新しいカーシェアリング サービス“We Share”で新時代に相応しい電動車体験を世界で最初に愉しんで頂きます。
この“We Share”は、フォルクスワーゲンによる新しいエコシステム、“VolkswagenWe”において、クルマを持っていない人を対象とする最初のサービスとなるものです」と語りかけた。
また「ベルリンは人口の規模と密度を考えると、このサービスに理想的な市場であり、大変大きな可能性を秘めています。ベルリンには、すでにカーシェアリング サービスを体験している数多くの人々が住んでおり、その数は年々増加しています。
広くe-モビリティのメリットを周知し、電気自動車の技術への関心を喚起していく
フォルクスワーゲンはこうした活動を介して、見た目にも目立つ2,000台の“We Share”車両展開によって、多くの方々にe-モビリティのメリットに注目してもらい、電気自動車の技術への関心を喚起していくことを目指しています。
そして私たちは、この新たなe-モビリティの世界を民主化していきます。2020年以降、“We Share”は新世代の新しい電気自動車である“I.D.”モデルの市場導入をサポートし、フォルクスワーゲンブランドによるe-モビリティ攻勢に大きく貢献することになるでしょう」と畳み掛けた。
加えて同氏は「„We Share“ は2019年にベルリンで開始されますが、それは『フリーフロート型カーシェアリング』として導入され、いつでもどこでもEVを利用できる利便性を提供します。
また、今後は、マイクロモビリティというセグメントに属するより小型のモデルを電気自動車のフリートに追加する予定です」と結んでいた。
2020年からは、ドイツ、ヨーロッパ、北米の他の都市でもサービス開始
一方、フォルクスワーゲンの子会社でベルリンに本社を置き、同カーシェアリングの運営を行うベンチャー企業のUMI(Urban Mobility International/アーバン モビリティインターナショナル) のCEOフィリップ リート氏は「車両オンデマンド サービスに係るビジネスの見通しは非常に良好です。
ヨーロッパに於ける予測でも、年間成長率は15%と言われています。私たちはこうした形態のモビリティ サービスを、より広範囲のユーザーグループが利用できるようにしていきます」とコメントした。
なお“We Share”は、ベルリンでのサービス開始に続き、ドイツの他の主要都市にも展開される予定だと云う。
加えて並行して2020年からは、主要なヨーロッパ市場と北米の一部の都市へも拡大させていく計画だとしている。具体的にサービス展開を進めていく主な目安は、100万人以上の人口を持つ都市としていた。