ラリーを通じた「もっといいクルマづくり」でも提携を拡大
トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田章男、以下トヨタ)は、マイクロソフトを2017年FIA世界ラリー選手権(以下、WRC)におけるTOYOTA GAZOO Racingの「テクノロジー・パートナー」として迎えることで基本的合意に達した。
https://www.youtube.com/watch?v=-ApYDibMH4U&feature=youtu.be
トヨタは今後、マイクロソフトの技術を活用してレース活動やチームデータ共有のための情報プラットフォームを開発し、レース活動を強化する。また、極限走行の車両から得られる情報を集約し、最先端のデータ解析を行うことで、「もっといいクルマづくり」に向けたデータの研究、活用を行っていく。
具体的には、下記の領域で協力する。
– 走行中のデータ分析プラットフォームの開発
– 走行に関わる各種情報を集約・可視化し、分析することで、レース活動にデータを活用する。
– チーム活動の情報共有システムの活用
– クラウドを利用して、画像や動画などの各種素材をより円滑に共有できるようにすることで、効率的・効果的な情報発信活動を支援する。
– ファンとのコミュニケーション強化
– クラウドを活用したファン向けサービスの提供や、イベントにおけるマイクロソフトの展示デバイス使用などを通じ、レース活動を魅力的かつ、スピーディーにファンの皆様にお届けする。
マイクロソフトとトヨタは、両社のビジョンを共有する重要なパートナーであり、本年1月には、ビッグデータの収集、分析、利活用を目的とする「Toyota Connected, Inc.」を設立した。このたびのWRCにおける「テクノロジー・パートナーシップ」は、従来からのマイクロソフトとの協力関係の上に成り立っている。
トヨタの豊田章男社長は「マイクロソフトが目指すより豊かな社会の実現に向かう志は、私たちと同じだと確信している。
今までの協力関係をベースに、モータースポーツにITを活用していくことで人とクルマを更に鍛え、今後も『もっといいクルマづくり』を推し進めていく」と語った。
トヨタでは、幅広い分野で自動車の進化を加速させるためにITの担う重要性を認識しており、かねてより、ITを通じてデータを活用することで将来の持続可能なモビリティ社会の実現はもとより、誰もが安心して安全・自由に暮らすことができる社会の実現を目指している。
また、トヨタでは、モータースポーツ活動をクルマの持つ夢や感動をお客様にもたらす大切なものと位置付け、TOYOTA GAZOO Racingの傘のもとで、「もっといいクルマづくり」に向け、人を鍛え、クルマを鍛える活動に取り組んでいる。
ラリーは、「もっといいクルマづくり」を推し進めるための最高の舞台のひとつであるという考えのもと、2017年からの参戦に向け、トミ・マキネンをチーム代表とし、準備を進めている。
なお、DMG森精機とパナソニック株式会社も、トヨタのモータースポーツ活動の想いに共感頂き、WRCにおけるパートナーとして基本的合意に達している。今回発表したヤリスWRCテストカーは、上記3社及びチームへのタイヤの供給メーカーであるミシュランのロゴを掲出したデザインとなっている。
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