ポルシェAG（本社：ドイツ、シュトゥットガルト 社長：Dr.オリバー・ブルーメ）のLMP1チームから、テクニカル・ディレクターのアレクサンダー・ヒッツィンガー氏が2016年3月31日付で去ることになった。ポルシェAGによると、後任は後日発表すると述べている。
ポルシェのLMP1チームは、3シーズン目のスタートを3月25日にポール リカール(フランス)にて開催されるFAI世界耐久選手権(WEC)の合同テストで今シーズンの実質的な初披露を迎える。
昨シーズン、2015年のWECに於いてポルシェは、 ル・マンでのワン・ツーフィニッシュ、そしてマニュファクチュアラーおよびドライバータイトルを獲得。
昨シーズン栄冠を勝ち取ったことから、2016年のチーム体制は、LMP1プロジェクトのトップであるフリッツ・エンツィンガー氏、監督であるアンドレアス・ザイドル氏、そしてテクニカル・ディレクター のアレクサンダー・ヒッツィンガー氏による2015年度の安定のチャンピオン体制で今シーズンに挑むものとみられていた。
なお今後、ヒッツィンガー氏自身は、「モータースポーツ以外の世界で、新たなチャレンジに賭ける」としている。
同氏がチームから退くにあたって、ポルシェAG社長のオリバー・ブルーメ氏は、「ポルシェを代表してヒッツィンガー氏に、そして素晴らしい成功を収めている919ハイブリッドの開発に於ける彼の多大なる功績に感謝しています。
彼は2011年末、ごく数名で結成されたLMP1チームの最初の一人でした。私は、ヒッツィンガーの新たな物事へチャレンジする意志を尊重します。
一方で2016年に向けて我々は準備万端です。
現在、約260名のチームメンバーが在籍し、優秀なエンジニアたちがマネージメントチームとともに働いています。2016年型919ハイブリッドはスタートの瞬間を待ち構えています」と語っている。