独・ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)は現地時間の6月12日より、ドイツ周辺の欧州地域でプラグイン車両と電気自動車(EV)の充電サービスとして「ポルシェ充電サービス」を開始した。なお同サービスの提供は現行拠点から徐々に拡大されていく予定であると云う。
同社は充電プロセスに代表される様々なデジタルプラットフォームの提供を打ち出し、実サービスとしての展開を試行してきた。今回のサービスは、スマートフォンを利用して適切な充電スタンドを検索し、複数の国や通貨で支払処理を処理するためのサービスである。アプリ自体は無料で利用可能、ポルシェナビゲーションシステムが、ユーザーの検索結果により選択された充電ステーションに顧客を誘導する仕組みとなっている。
この新たなサービス開始についてポルシェAGのセールス&マーケティング責任者のDetlev von Platen氏は「魅力的な車両に加えて、顧客フレンドリーな充電インフラストラクチャーを構築することは、電気自動車の長期的な成功を達成する鍵です。
このポルシェ・チャージング・サービスにより、お客様は充電プロセスに関わる当社のサービスをワンストップで利用頂けます。その結果、日常生活に於いて、充電に関わる煩わしさを一掃でき、より快適な電動車ライフを満喫することができるようになります」と語っている。
充電ステーションの場所と利用に関わる関連情報、及びに車両の充電コスト等の全ての情報はアプリを介してリアルタイムで知る事ができる。
利用ユーザーは、アプリを介したQRコードを使用するか、サービスへの登録を経た後に得られる「ポルシェIDカード」を使用する。
同サービスは現在、ドイツ、オーストリア、スイス、デンマーク、オランダ、ベルギー、フィンランドで利用可能。またこのサービスは2018年末から徐々に他の国にも拡大していく予定と云う。
例えばドイツでは、ポルシェ・チャージング・サービスを使用する場合の基本料金は月額2.50ユーロとなっている。これに加えて、サービス提供に関わる充電プロセスの料金が追加される仕組みだ。アプリの利用はiOSまたはAndroidオペレーティングシステムを搭載したすべての携帯端末で利用でき、ダウンロードも容易だ。なお同サービスは原則としてポルシェブランドのハイブリッド車または電気自動車であるが、原則としての使用に掛かる環境に於いてはポルシェ車に限定されない利用も可能だとしている。ちなみに対象地域のユーザーが利用する場合に限り(現段階で日本では提供されていない)、専用のWebサイト< https://www.porsche.com/connect-store >を介して登録が可能となっている。