パイオニア、ADAS機能を搭載した次世代車載機器を共同開発


中国清華大学蘇州自動車研究院傘下のベンチャー企業とADAS※関連技術で協業

パイオニア株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役 兼 社長執行役員:小谷 進、以下、パイオニア)の100%子会社である中国現地法人 先鋒電子(中国)投資有限公司は11月16日、中国 清華大学蘇州自動車研究院(Tsinghua University Suzhou Automotive Research Institute)傘下のベンチャー企業である蘇州清研微視電子科技有限公司(Suzhou Tsingtech Microvision Electronic Technology Co., Ltd./以下、清研微視)と、ADAS関連技術に関する協業に合意した。

パイオニアは、これまでにさまざまな世界初の製品やサービスを市場導入し、カーエレクトロニクス事業においては、市販向けの車載機器をグローバルに販売し、高いシェアを得ている。

また、将来の自動運転社会に向けて、予防安全領域において安心・安全な運転を支援するためのADAS技術や、自動運転を実現するために不可欠とされる走行空間センサー「3D-LiDAR(ライダー)」などの開発を進めている。

一方、清研微視は、ADAS関連技術の開発において数々の実績を持つ清華大学の蘇州自動車研究院内に設立されたベンチャー企業であり、同大学が研究している中国の交通事情に対応したADAS技術の実用化を目指してきた。

パイオニアは、同協業により同社がこれまで培ってきた車載機器などの技術やノウハウと、清華大学蘇州自動車研究院が研究しているADAS関連技術を組み合わせることで、ADAS機能を搭載した次世代車載器の開発を目指す。

具体的には、同研究院が開発した独自の「疲労検知システム」や「煙・アルコール検知システム」、「人工知能技術」、「画像認識アルゴリズム」などを用いて、予防安全領域におけるADAS機能を搭載した次世代車載機器の開発を進め、2016年以降の製品化を目指していく構え。

また、同協業に加え、同社が開発している3D-LiDARをはじめとする自動運転分野における協業についても、今後検討していく予定だ。

<蘇州清研微視電子科技有限公司について>
清研微視は、ADASの調査、販売を目的に2013年5月に設立されたベンチャー企業です。清華大学の蘇州自動車研究院からうまれた主要ベンチャー企業として、清華大学の長期的な戦略パートナーとなっており、同研究院独自のインテリジェント運転支援システムの開発、事業化に取り組んでいる。

※ADAS(Advanced Driver Assistance Systems): 先進運転支援システム