今後4年間で45億パキスタンルピーを投資し、現地で1,800名以上の雇用創出
日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:西川 廣人)は、ガンダーラ日産(GNL)と、ダットサンモデルの現地生産のための生産およびライセンス契約を締結し、パキスタン市場に参入する。
この契約により日産は、新車需要が年間20万台以上の規模にまで拡大したパキスタン市場における販売も可能となる。
今回のパートナーシップは、需要が高まっている新興国市場に相応しいブランドと製品を提供していくという日産の新興国戦略の一環によるもの。ここパキスタンで現地生産された第一号車は、2020年初頭に販売を開始する予定だ。
日産のアフリカ・中近東・インド担当専務執行役員のペイマン カーガー氏は、「今回のパキスタン市場への参入は、現在進行中の現地の生産インフラおよび経済活動の発展における大きな一歩となります。
パキスタン政府と密に協力し、そしてサポートをいただくことで、同国内の経済、お客さま、パートナーの皆様、そして当社にも持続可能な利益がもたらされると確信しております。
また当社は、ガンダーラ日産と共に、サプライヤーと協力し、技術とスキルの現地化と交流を行っていきます。これは、発展しつつある現地の部品産業へ永続的なメリットをもたらすでしょう」とコメントした。
上記を踏まえ日産がパキスタン市場に参入することで、同国の市場には、日本の最新の技術を活用して開発し、生産された新鮮で望ましいラインアップのクルマが供給されるようになると云う。
また既にパキスタンのGDPのおよそ4%を占めている自動車産業にも大きな追い風となるとする。ガンダーラ日産は、最初の4年間で45億パキスタンルピー(約4,100万米ドル)を投資する予定で、今回の生産プロジェクトおよび販売網の整備により1,800名以上の雇用を創出していく。
今後、日産とガンダーラ日産は共同で、カラチのカシム港にある既存の設備を、世界水準の車両生産工場へと発展させていく意向だ。
両社は、長年にわたり協力関係にあり、ガンダーラ日産は、現地の知見と経験を日産に提供している。ちなみに今プロジェクトは、パキスタン政府の自動車開発政策におけるブラウンフィールド開発奨励策の対象となっている。
ガンダーラ日産のCEOであるアハメッド・クリ・カーン・カタック氏は、「本契約の締結により、世界水準の設備と日本の最高のエンジニアリング技術がパキスタンにもたらされます。
部品生産の現地化を行い、自動車サプライヤー産業の発展を後押しすることで、結果として同国への技術支援が行われ、日本との連携が推進されます」と語る。また「パキスタンのお客さまは、自国にふさわしいクルマと機能が提供されることで、魅力的なドライビングエクスペリエンスを楽しむようになるでしょう」とも述べている。