無限、2017年マン島TTレースTT-Zero参戦マシン「神電 六」を発表


「無限」ブランドを掲げる株式会社M-TEC(本社:埼玉県朝霞市、代表取締役:橋本朋幸、以下、無限)は3月24日、来る2017年5月27日(土)〜6月9日(金)にマン島で行われる2017年 マン島TTレース TTゼロチャレンジクラスへ「TEAM MUGEN」として今年も参戦する。

電動バイクでのTTレースへの参戦は、2012年より若手エンジニアの育成と、新たな分野への開発を 目的として始動した無限独自のプロジェクトである。

参戦3年目の2014年に優勝を果たし、 その後、 TEAM MUGENの優勝記録は今もなお更新し続けている。

今年度参戦するマシンは、昨年のマン島TTレース TTゼロチャレンジクラスで優勝を果たしたモデル 「神電 伍(SHINDEN GO)」にさらなる性能の向上を施した「神電 六(SHINDEN ROKU)」となる。

なおこのマン島TTレース(The Isle of Man Tourist Trophy Race)は、イギリスとアイルランドの間にある淡路島程の大きさのマン島で1907年から開催されている市街地、住宅街、山間部を含む1周約60kmの一般公道コースをタイムトライアル形式で走行する。

現存する世界最古の高速オートバイレースとして国内外で著名なクラシックイベントとなっている。

第二次世界大戦終結後の1947年からは、世界グランプリロードレース選手権として再開され、日本の二輪メーカーやライダー達が果敢にチャレンジしたことが、今日世界に大躍進した日本の二輪産業のまさしく繁栄の基盤となった。

またTTゼロチャレンジクラスは、クリーンエネルギー時代の将来を見据えて2009年から新たにスタートしたカテゴリーである。

このクラスの出走マシンは、CO2を排出しないクリーンエミッション 機構を動力に持つことが定められている。

一般的なレシプロエンジンでのレースクラスは、1レースで3周から6周するところ、 TTゼロチャレンジクラスはバッテリー性能と容量の兼ね合いから、現在1周約60kmのみのレースとなっている。

参戦体制
チーム名:TEAM MUGEN
ナンバー :1
ライダー:ジョン・マクギネス(John McGuinness)
ナンバー :2
ライダー:ガイ・マーチン(Guy Martin)
監督:宮田明広(Akihiro Miyata)

車両SPEC.
・車両名 : 神電 六(SHINDEN ROKU)
・全長 / 全幅 / 全高(mm) : 2,125 / 680 / 1,130
・最低地上高(mm) : 130
・シート高(mm) : 810
・車両重量(kg) : 248
・タイヤ(前) : 120/70ZR17M/C (58W)
・タイヤ(後) : 200/55ZR17M/C (78W)
・フレーム : CFRP製モノコックフレーム
・モーター形式 : 油冷式三相ブラシレスモーター
・最高出力(kW[ps]) : 120[163.2]
・最大トルク(N・m[kgf・m]) : 210[21.4]
・バッテリー仕様 : ラミネート形 リチウムイオンバッテリー
・バッテリー出力電圧(V) : 370以上

電動モトクロッサーコンセプトモデル 「無限 E.REX」発表
マン島TTレースに参戦して5年、無限は電動レーサーバイク『神電』を開発し3連覇の偉業を成し遂げた。
この次のステップとして、無限は電動モータースポーツの普及を目指して、 電動モトクロッサー『無限 E.REX(イーレックス)』のプロトタイプを製作した。

モトクロッサーへの新たなアプローチとして力強い恐竜(ティラノザウルス)をイメージしたデザインとした。

3月24日(金)に、プロトタイプの「無限 E.REX(イーレックス)」を、「第44回東京モーターサイクルショー」の会場で紹介した。同車は3月25日(土)、26日(日)の2日間、東京モーターサイクルショーのHondaブース(西ホール)に展示される。