メンター・グラフィックス、GMの車両開発サイクルタイムを短縮


ゼネラルモーターズが車両の電装システム設計にCapitalを採用

メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、ゼネラルモーターズが同社の車両開発プロジェクトにCapital®電装システム設計ツールを採用したことを発表した。

mentor-graphics-shorten-vehicle-development-cycle-time-of-gm20160221-2

Capitalは、サイクルタイムの短縮、エンジニアリングプロセスの向上を実現し、ゼネラルモーターズが消費者の求める新しい電子機能を効率的に提供できるように支援する。

これを実現するのが、設計資産の再利用機能や、プラットフォームレベルの配線を自動生成する「Correct-by-Construction(構築することで正しい結果が得られる)」手法をはじめとするCapitalの技術。ゼネラルモーターズにおける新型車両の電装システムはCapitalによって設計された。

既存車両の設計データも、メンター・グラフィックスのコンサルティングチームが開発したユーティリティを使ってCapital用に変換される。この結果、Capitalのルールデックやライブラリといったインフラストラクチャ面での可用性やツールとの親和性が高まり、迅速なツール展開が可能になったと云う。

ゼネラルモーターズはまた、WebベースのMentor® Learning Centerから提供されるオンデマンドトレーニングを活用し、ツールを使用するユーザ全体のスキルアップも図っている。

Mentor Learning Centerは、チュートリアル、実践型演習、理解度テストで構成されており、ユーザは目的に応じたコースを好きな時に受講できる。※オンデマンドトレーニング < http://www.mentor.com/training/#/courses/ondemand/ >

ゼネラルモーターズは、多くの自動車OEM同様、仕向地の嗜好に合わせて開発した複数のコアプラットフォームに基づいて自動車を製造しており、この手法は、コスト効率が非常に優れている反面、総合的なデータ処理や社内IT環境との互換性が求めらる。

メンター・グラフィックス・コーポレーションでは、車両開発プロセスの基幹システムの入れ替えには多大な労力を伴うにもかかわらず、ゼネラルモーターズはCapitalへの移行作業を進めながら、車両量産用の設計データを予定どおりリリースさせるなどの重要なマイルストーンを確実に達成してきたと述べている。

Capitalについて
Capitalは、電装システムの製品定義から設計、ハーネス製造、車両保守整備に至るまで、複雑な電装システム開発で直面するさまざまな課題に対処する高度なソフトウェアスイート。

メンター・グラフィックス http://www.mentorg.co.jp