古河電池、首都大学東京と共に次世代リチウムイオン電池開発会社ABRIを設立


古河電池株式会社(本社:横浜市保土ヶ谷区、代表取締役社長:徳山勝敏、以下古河電池)と、公立大学法人首都大学東京(学長:上野淳、以下首都大学東京)の金村聖志教授(都市研究化学研究科 分子応用化学域)は共同で株式会社ABRIを設立した。

(左から)久保田昌明 ABRI社 研究部長、金村聖志 首都大学東京 教授・ABRI社 CTO、阿部英俊 ABRI社 代表取締役社長、小野眞一 古河電池株式会社 取締役専務執行役員、菅田純雄 ABRI社 取締役、明田進 ABRI社 監査役

両者は、かねてより高性能かつ安全性の高いリチウムイオン電池の研究・開発を行ってきた。

今回その研究成果を基に、4月3日付で首都大学東京発ベンチャーとして同大学の南大沢キャンパス プロジェクト研究棟内に、株式会社ABRI (Advanced Battery Research Institute)を設立し、4月17日に設立記念祝賀会を開催した。

背景
古河電池と首都大学東京の金村聖志教授率いる研究室は、2012年より、高性能かつ安全性の高いリチウムイオン電池の開発を共同で進めてきた。

昨今、気候変動抑制はパリ協定にも見られるように喫緊の課題であり、EV(電気自動車)をはじめとする環境対応車の普及、再生可能エネルギーの利用拡大が急速に進んでいる。

環境対応車や再生可能エネルギーの有効利用には、蓄電池は欠かせないものであり、なかでもリチウムイオン電池はエネルギー密度が高いことから、今後、ニーズの増加およびさらなる高性能化への要求が見込まれている。

そうしたなか古河電池と首都大学東京は、これまでの共同研究の成果および同研究室の開発した新型パレーターを用いた高安全化技術を融合して、株式会社ABRI設立を契機に、リチウムイオン電池のさらなる高性能化および実用化をともに目指していくことで合意。古河電池を首都大学東京発ベンチャーとして支援することを決定した。

株式会社ABRIについて
名称 :株式会社ABRI (Advanced Battery Research Institute)
場所 :公立大学法人首都大学東京
南大沢キャンパス プロジェクト研究棟内(東京都八王子市南大沢)
役員:
代表取締役社長:阿部 英俊
取締役(CTO:Chief Technology Officer):金村 聖志
取締役:菅田 純雄

設立記念祝賀会
4月17日に、株式会社ABRIの設立を記念して首都大学東京 南大沢キャンパスにて祝賀会が開催された。

設立記念祝賀会では、同社代表取締役社長の阿部英俊氏より、研究開発方針が説明されると共に、金村聖志教授による研究施設の案内が行われた。

また、南大沢キャンパス カフェテリアにおいて交歓会が催され、リチウムイオン電池のさらなる高性能化および実用化に関する活発な議論がなされた。