WECテストにエヴァンス、マグヌッセン、ターベイがポルシェ919ハイブリッドで参加


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ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)は、11月10日、11日にバルセロナ近郊のカタルーニャ サーキットで実施するテストへ、ミッチ・エヴァンス(21才、ニュージーランド)、ケビン・マグヌッセン(23才、デンマーク)、リバー・ターベイ(27才、イギリス)の3人の若手ドライバーを招待し、革新的なル・マン プロトタイプレーシングカーである919ハイブリッドをドライブする機会を与えた。

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このテストには指南役として、ポルシェ ワークスドライバーであり現在LMP1クラスのドライバーズポイントリーダー、ティモ・ベルンハルト(34才、ドイツ)が立ち合う。

私たちは多彩なモータースポーツ全域を注視し、常に強いドライバーを探している(アンドレア・ザイドル監督)

このテストドライブの機会提供について、LMP1チーム監督であるアンドレア・ザイドル氏は「我々は高い技術レベルのレーシングカーを有する若いチームです。

若いドライバーたちが919ハイブリッドのステアリングを初めて握ることはいつもエキサイティングであり、有益な情報を与えてくれます。

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そのフィードバックは往々にして詳細であり、しっかりとしたものです。私たちは常にさまざまなカテゴリーのモータースポーツを注視して、ポルシェファミリーの内外を問わず強いドライバーを探しています。

今回のバルセロナでのテストへ、今回3人を招待することができたのは大変喜ばしいことです。10月にはテストへの準備として全員がヴァイザッハ研究開発センターを訪れています」と述べていた。

evans-in-wec-test-magnussen-tabei-participation-in-porsche-919-hybrid20151111-4eパワーステアやタイヤ、4WDなど、私にとって新しい経験がいくつもあった(ミッチ・エヴァンス)

ヴァイザッハ研究開発センターで、エヴァンス、マグヌッセン、ターベイの3名は、シート合わせだけでなく、エンジニアとともにシミュレーターを体験し車の操作を学んだ。

ザイドル氏は「全員がこの経験から多くを得ることでしょう。未来のことは分かりませんが、このテストについて、これ以上の発表を行う予定はありません。我々は現在のドライバーラインナップに満足していることは確かです」と述べた。

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そんな3人の内ひとりめのミッチ・エヴァンスは、現在3シーズン目のGP2を戦っており、残り4レースを残してランキング6位につけ、自身のル・マンデビューとなった今年は、LMP2クラスにおいて2位という成績を残している。

そんな彼は、「ル・マンウィナーである919ハイブリッドはとてもスムースなレーシングカーでした。パワーステアリングやタイヤ、4WDレースカーなど、私にとってまったく新しい経験がいくつもありました。

しかしもっとも印象的だったのは、モーターによるブーストが掛かった際の、ハイブリッドならではの加速です。

車は安定しており、自信を持って運転できました。この素晴らしい機会を与えてくれたポルシェチームに感謝しています」と語っている。

evans-in-wec-test-magnussen-tabei-participation-in-porsche-919-hybrid201511115m初ドライブした919ハイブリッドは強烈なパワーを誇る素晴らしいクルマ(ケビン・マグヌッセン)

ふたりめのドライバー、ケビン・マグヌッセンは、2014年にマクラーレンからF1に参戦するなど、すでに高い評価を得ている。

シーズン開幕戦のメルボルンでは初めてのF1にも関わらず、ダニエル・リカルドに続き2位でフィニッシュしてポディウムに登り、ロシアGPでは5位に入った。

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しかし今シーズン、マグヌッセンはフェルナンド・アロンソにシートを奪われた。「今月初めてドライブしたレーシングカー、919ハイブリッドは強烈なパワーを誇る素晴らしいクルマでした。

現在、もっとも先進的なレーシングカーであることは十分に感じることができます。

ブレーキングについては、まだ学ぶべきことがありました。コックピットからフロントタイヤが見えないため、どの位置でブレーキがロックするのかを把握するのに苦労しました。

シングルシーターに比べて視界は悪いですね。まだ慣れは必要ですが第一印象はとても良く、テストを楽しんでいます」と云う。

evans-in-wec-test-magnussen-tabei-participation-in-porsche-919-hybrid20151111-2tポルシェ919ハイブリッドのドライブは衝撃的でした。そのパワーは非常に印象的(オリバー・ターベイ)

3人目のオリバー・ターベイは、LMP2でル・マンに3度参戦するなど、3人の中でもっとも耐久レースにおける経験を有している。

2014年にはクラス優勝を、2015年にはクラス2位を獲得しており、ターベイはシングルシーターでキャリアを積んだのち、GP2アジアやブランパン耐久シリーズ、ヨーロピアン・ル・マンを経験。

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今年はホンダよりスーパーGTのGT500クラスに参戦している。そんなターベイは、「ポルシェ919ハイブリッドのドライブは衝撃的でした。エンジンに加えて前輪を駆動するモーターのパワーは非常に印象的です。

グリップとダウンフォースのレベルは高いため車は安定し、信頼できました。私にバルセロナで919ハイブリッドのステアリングを握れたこと、そしてテストに参加する機会を与えてくれたポルシェに感謝します」と結んでいる。